
ストウブ Wa-NABE S 16cmと、バーミキュラ オーブンポット1(旧オーブンポットラウンド)14cmを使い、無水カレーを作り比べました。
鍋の直径は異なりますが、水を入れて容量を計測し、ストウブ1,200cc、バーミキュラ900ccの容量比に合わせて、材料も4対3になるように調整しています。
実際に作ってみると、水分量や野菜の崩れ方、味のまとまり、調理中の吹きこぼれやすさに違いが出ました。
この記事では、2つの鍋の特徴や比較条件、調理手順とともに、完成した無水カレーの味や食感、使いやすさの違いをご紹介します。調理中の様子や仕上がりの違いは、YouTube動画でもご覧いただけます。
今回使用するストウブとバーミキュラ

今回の無水カレー比較で使用する鍋
- バーミキュラ オーブンポット1(旧オーブンポットラウンド)14cm
- ストウブ Wa-NABE Sサイズ(16cm)
バーミキュラは、名古屋市の愛知ドビーが製造する国産の鋳物ホーロー鍋です。鍋本体と蓋の密閉性が高く、食材の水分を活かした調理を得意としています。
>>バーミキュラ工場見学レポはこちら

今回の比較のため、新たに14cmのバーミキュラを購入しました。バーミキュラは同じサイズでもstaub鍋と比べると一回り大きめになります。
うさ子現在販売されている「オーブンポット2」とは重さや構造、調理特性などが異なります。
ストウブは、フランス生まれの鋳物ホーロー鍋です。厚みのある鋳鉄製の本体による蓄熱性と保温性の高さに加え、鍋の内側に施された黒マットエマイユ加工が特徴です。
>>ストウブ講習会参加レポ


今回使用したのはstaub WaNABE16cm(チェリー)です。
staub鍋は同じサイズでもバーミキュラ鍋と比べると一回り小さめになります。
それぞれの鍋の詳しい特徴については、バーミキュラの工場見学レポートと、ストウブ講習会のレポートで紹介しています。
シリーズの前提や各鍋の基本的な特徴は、第1回の記事で紹介しています。


比較用にバーミキュラ14cmを購入しました


今回の比較に使用するため、バーミキュラ オーブンポットラウンド14cmを購入しました。
※現在は「オーブンポット1」という名称で販売されている従来モデルです。



ストウブ鍋に比べると一回り大きいバーミキュラ鍋なので、staub16cmとバーミキュラ14cmでちょうど同じくらいになるかと思ったのです。
でも、実際に水を加えて計量したところ、staub鍋16cmの容量が1200cc、バーミキュラ鍋14cmは900ccでした。そのため、材料も 4:3 になるように詰めています。
購入時の箱や付属品、同封されていたレシピブックの写真は、以下にまとめています。
比較用に購入したバーミキュラ14cmの開封記録
バーミキュラ鍋はこのような専用箱に入れられて届きました。


箱の中には鍋本体のほか、専用のレシピブックも同封されていました。小さな鍋を活かした料理やデザートが掲載されています。
レシピ本は2冊。14cm専用レシピ本も付きます。


今回のレシピ
動画で作成した無水カレーの作り方をご紹介します。


材料(1〜2人分)
それぞれの鍋に、材料が4:3 になるように詰めています。
トータルの分量
玉ねぎ 1.5個
ミディトマト 6個
にんにく(大きめ)1かけ
合挽肉 280g
塩(挽肉用) 小1/8
カレー粉 大3.5
塩 小1/2
*staub*
玉ねぎ 240g
トマト 240g
にんにく 7g
合挽肉 160g
(塩 適量)
カレー粉 30cc
塩 小小さじ4/7
*バーミキュラ*
玉ねぎ 180g
トマト 180g
にんにく 5g
合挽肉 120g
(塩 適量)
カレー粉 21.5cc
塩 小小さじ3/7
自家製カレー粉の作り方はこちら。


作り方
無水カレーの作り方は簡単!
ただただ鍋に詰めて煮るだけです


無水カレーの詰め方のポイントなど詳しくはこちらをどうぞ。基本の作り方について解説している動画付きです。


材料の詰め方について
詰め方は
- お野菜が下
- 水分の多いものが下
- 陰性の野菜が上
- 一番上がお肉類
最後にホールスパイスをのせます


煮込み方について
材料を詰めたらあとは蓋をして煮込むだけ!
ほったらかしでできるのが無水カレーの特徴です


蒸気が上がってきたらごく弱火にします。
40分煮込んで一旦火を止めます。
今回は挽肉を使っているし全体の量が少ないので20〜30分でok
煮込み終わったところ
こちらはstaubです


バーミキュラはこちら
staub鍋の方が水分がしっかりありました。


カレー粉を加えます
自家製カレー粉とお塩を加えしばらく煮込みます。


味を見て足りなければ塩を足し完成!
無水カレーは通常のカレーにある「玉ねぎを炒めたコク」がないので
作ってすぐより翌日の方が馴染んで美味しくなります。
(とはいえ今回の検証で作ってすぐでも味が馴染んでる鍋があることがわかりました)


出来上がり
パセリのみじん切りと生クリームをひとたらしかけます。


ストウブとバーミキュラで作った無水カレーの比較結果
ストウブ Wa-NABE S 16cmと、バーミキュラ オーブンポットラウンド14cmを使い、同じ配合の無水カレーを作り比べました。
使用した鍋の直径は異なりますが、水を入れて容量を計測したところ、ストウブは約1,200cc、バーミキュラは約900ccでした。
容量の比率が4対3になるため、使用する材料も4対3になるように調整しています。鍋の容量に対する材料の割合をそろえたうえで、仕上がりや味、調理中の様子、使いやすさを比較しました。
味と食感の違い
ストウブで作った無水カレーは、野菜の甘みがしっかりと引き出され、水分の多いしっとりとした仕上がりになりました。
玉ねぎやトマトの粒がほとんど気にならないほど柔らかくなり、スパイスと食材の味もよくなじんでいます。調理直後からまろやかで、全体にまとまりのある味。
一方、バーミキュラで作った無水カレーは、玉ねぎやトマトの粒感がストウブよりもしっかりと残りました。
調理直後は、野菜とスパイスの味がまだ十分になじんでおらず、それぞれの味が少し分かれて感じられます。ストウブのような滑らかさはありませんが、野菜の食感を楽しめる仕上がりです。
今回の条件では、味のまとまりや滑らかさはストウブの方が優れていると感じました。
水分量と調理中の違い
ストウブは、調理中に大きく吹きこぼれることはなく、完成後も鍋の中に水分がしっかりと残っていました。
一方、バーミキュラは調理中に吹きこぼれがあり、ストウブよりも蒸気が外へ出ました。完成したカレーの水分量も、ストウブに比べると少なめです。
今回は、それぞれの鍋の容量に合わせて材料量を4対3に調整しています。そのため、単純にバーミキュラへ材料を多く詰めすぎたことが原因とは考えにくく、鍋の形状や蓋の構造、蒸気の抜け方などの違いが仕上がりに影響した可能性があります。
ストウブの蓋の裏側には「ピコ」と呼ばれる突起があり、食材から出た蒸気を水滴にして鍋の中へ戻す構造になっています。こうした構造の違いも、水分量や野菜の柔らかさに影響した可能性があります。
ただし、今回の比較だけで、すべてのサイズや形状のストウブとバーミキュラに同じ結果が出るとは限りません。
鍋の扱いやすさを比較
ストウブの内側には、黒マットエマイユ加工が施されています。表面には細かな凹凸があり、食材がくっつきにくいのが特徴です。
一方で、鍋の内側が黒いため、食材の焼き色や焦げ付き具合は少し確認しにくく感じます。洗った後も、汚れが完全に落ちているか分かりにくいことがあります。
バーミキュラは鍋の内側が明るい色なので、食材の色や焼き付き具合を確認しやすい鍋です。調理中の様子が分かりやすく、料理の写真も撮りやすいと感じます。
今回使用したオーブンポットラウンド14cmは、両側に持ち手が付いたダブルハンドルです。小さな鍋ということもあり、持ち運びやすく、扱いやすく感じました。
調理後の汚れも確認しやすく、洗いやすさについてはバーミキュラの方が優れています。
また、バーミキュラにはホーローの塗り直しなどを依頼できるリペアサービスがあります。長く使い続けやすい点も魅力です。
無水カレーがおいしく仕上がったのはストウブ
今回の比較では、ストウブで作った無水カレーの方が水分量が多く、野菜とスパイスがよくなじんだ滑らかな味に仕上がりました。
調理直後の味のまとまりや、野菜の甘みを活かしたまろやかさを重視するなら、今回使用した2つの鍋ではストウブの方が好みです。
一方、バーミキュラは、持ちやすさ、鍋の中の見やすさ、洗いやすさなど、日常的な扱いやすさに魅力を感じました。
今回の比較結果では、次のような違いがあります。
- 味のまとまり、滑らかさ、水分量を重視するならストウブ
- 持ちやすさ、洗いやすさ、鍋の中の見やすさを重視するならバーミキュラ
同じ鋳物ホーロー鍋でも、作ったカレーの水分量や野菜の崩れ方、味のなじみ方には、はっきりとした違いが出ました。
調理中の吹きこぼれ方や、完成したカレーの水分量・質感の違いは、YouTube動画でも詳しくご覧いただけます。
仕上がり結果を動画で確認されたい方はこちらをどうぞ。
ストウブとバーミキュラの比較記事
ストウブとバーミキュラを使い、さまざまな料理を作り比べています。鍋による仕上がりや使いやすさの違いも、あわせてご覧ください。
- ストウブとバーミキュラでスペアリブのトマト煮込みを作り比べ
- ストウブ・バーミキュラ・ライスポットでご飯を炊き比べ
- ストウブとバーミキュラでちぎりパンを焼き比べ
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ストウブを使い始める前に
新品のストウブを購入したら、初めて使う前に鍋おろしを行います。お手入れの手順はこちらの記事でご紹介しています。






