
フランス生まれの鋳物ホーロー鍋「ストウブ」と、名古屋で作られている国産の鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」。さらに、バーミキュラの電気炊飯器「ライスポット」を加え、3種類の鍋でご飯を炊き比べました。
ストウブとバーミキュラは、どちらも直径22cmの鍋を使用しています。ただし、同じ22cm表記でも、容量や重さ、鍋の形状、炊飯できる量は異なります。
うさ子同じお米を使って炊いてみると、炊き上がりの見た目や香り、食感、甘み、鍋底へのご飯の付き方などに違いが出ました。
この記事では、使用した3種類の鍋の特徴とサイズの違い、炊飯方法、実際に食べ比べて感じた仕上がりの違いをご紹介します。
炊飯中の様子は、YouTube動画でもご覧いただけます。
今回使用するストウブとバーミキュラ


今回の炊飯比較では、次の3種類の鍋を使用します。
- バーミキュラ オーブンポットワン(旧オーブンポットラウンド)22cm
- ストウブ ピコ・ココット ラウンド22cm
- バーミキュラ ライスポット 22cm
バーミキュラ オーブンポット1
バーミキュラは、名古屋市の愛知ドビーが製造する国産の鋳物ホーロー鍋です。鍋本体と蓋の密閉性が高く、食材の水分を活かした調理を得意としています。
>>バーミキュラ工場見学レポはこちら


オーブンポット1は以前はオーブンポットラウンドという名称でしたが、軽量型のオーブンポット2の発売に伴い「オーブンポット1」に改名されました。
この記事で使用しているピンクカラーの鍋はなくなりましたが黒(マットブラック)のみ販売継続しています。
分厚い鍋で煮込んだ無水調理がお好きな方はオーブンポット1をお求めください。
ストウブ ココットラウンド
ストウブは、フランス生まれの鋳物ホーロー鍋です。厚みのある鋳鉄製の本体による蓄熱性と保温性の高さに加え、鍋の内側に施された黒マットエマイユ加工が特徴です。
>>ストウブ講習会参加レポ


ストウブ鍋は記事執筆当時Amazon限定カラーとして売られていたミントを使用しています。
※現在このミントは定番カラーに加わったようです。
火加減を任せられるバーミキュラ ライスポット


鍋で炊いたご飯はおいしいものの、炊き上がるまで火加減を確認したり、コンロの前で待ったりする余裕がない日もあります。
そんな日にも、鋳物ホーロー鍋で炊いたようなご飯を、電気で手軽に炊けるのがバーミキュラ ライスポットです。



ライスポットは「世界一おいしいご飯が炊けることを目指した」とホームページに書かれています
ライスポットは、22cm鋳物ホーロー製の専用ポットと、火加減を自動で調整するポットヒーターを組み合わせた炊飯器です。炊飯の予約機能があるため、食事の時間に合わせてご飯を炊き上げられます。
詳しくはこちらのまとめ記事をどうぞ
>>バーミキュラライスポットでできること・13レシピまとめ


炊飯だけでなく、無水調理や低温調理などにも使用できます。火加減を自動で調整してくれるため、鍋のそばに付きっきりにならずに調理できるのも特徴です。
動画で紹介したライスポットレシピを見る ▼
ライスポットは、ご飯を炊くだけでなく、無水調理や煮込み料理、低温調理などにも使用できます。
動画内では、ライスポットで作った料理の例として、次の4つのレシピをご紹介しています。








今回は、バーミキュラ オーブンポット1 22cm、ストウブ ピコ・ココット ラウンド22cmに加え、バーミキュラ ライスポットでもご飯を炊き、炊き上がりや味、使いやすさの違いを比べます。
それぞれの鍋の詳しい特徴については、バーミキュラの工場見学レポートと、ストウブ講習会のレポートで紹介しています。
シリーズの前提や各鍋の基本的な特徴は、第1回の記事で紹介しています。


同じ22cmでも容量や重さは異なります
今回は、どちらも22cmのストウブとバーミキュラを使用しています。
※バーミキュラライスポットとバーミキュラオーブンポット1の容量は同じです。
ただし、同じ22cm表記でも、鍋の形状や深さ、容量、重量は同じではありません。特に容量には0.9Lの差があり、バーミキュラの方が多く入ります。
鍋の大きさを直径だけで単純に比較することはできないため、公式に公表されている数値を表にまとめました。
| staub ココットラウンド 22cm | バーミキュラ オーブンポット1 22cm | |
| 鍋の重量 | 3.95kg | 4.2kg |
| 幅(取手含む) | 28.04cm | 30cm |
| 容量 | 2.6L | 3.5L |
| 炊飯目安量 | 3〜4合 | 4〜6合 |



容量で見ると0.9リットルも差があるとは気づいてませんでした!
炊飯目安量について
今回の比較では22cmの鍋でお米1合で炊いています。
先ほどの表で炊飯目安量を見ると、ストウブ鍋22cmは3〜4合。バーミキュラ鍋は4〜6合。
1合の炊飯では鍋サイズに対してお米の量が少なすぎますよね。
そのため、2024年3月に動画を再編集する際に14cmのストウブとバーミキュラ鍋を使って再度炊き比べをしてみました。


結果のみお伝えすると22cm鍋での炊き比べの時と食べた感想は同じでした。



ストウブご飯の方が美味しかった!



でもこの違いはほんのわずかです。
ライスポットはもう返却してしまったので再度比べることはできませんでしたが、記憶の中のライスポットご飯はもっともっとおいしかったです。


写真、左の緑のお茶碗がストウブご飯、右の青いお茶碗がバーミキュラご飯です。
無水調理鍋とは
ちなみに無水鍋とは水を加えず調理ができる鍋のこと。
アルミ、ステンレス、ホーローなどのタイプのお鍋があります。
水を使わないので素材の栄養分を逃さず旨味を最大限に引き出す調理が可能なのが人気の秘密。
ただ、その分食材費と調理時間がかかるので節約には不向きなのかも?しれません。



長い時間をかけてコトコト煮込む、調理の過程を楽しむ方にお勧めの鍋です。
無水調理鍋の元祖はHALムスイの「無水鍋」。1953年に広島で生まれた国産のアルミ鍋です。
他にステンレス鍋のビタクラフトやフィスラー、最近人気の自動調理電気鍋ホットクックなどもあります。



我が家はホットクックも使っていますが、鋳鉄製ホーロー鍋はキッチンで映えるので、お料理をするときのテンションが上がります。


ご飯を炊きます
今回は白米炊き比べ。
1合のお米を洗って30分吸水。それぞれ公式サイトの炊き方通りに炊きました。


ストウブでご飯の炊き方
ストウブ鍋でご飯を炊く方法は公式サイトに記載されています。
私は2017年にストウブデモンストレーターさんによるストウブ講習会に参加しました。その時に伺った炊き方の通りにご説明しますね。
- 米は洗って30分ほど吸水させます。ザルに開け水気をしっかりと切り、鍋に入れます。
- 米と同量の水を加え中火〜弱め中火程度にかけます。
- 鍋の中心までしっかりとぶくぶく沸騰してくるまで火にかけます。
- 木べら等で底から「の」の字を書くように全体を1回混ぜます。
- 蓋をして一呼吸おき、極く弱火にして10分(1合の場合は8分)炊きます。
④の全体を混ぜるところでのポイントは「カニ穴」。
ぶくぶく沸騰してから全体を1回混ぜるとカニ穴が出てきます。
この穴を確認したら蓋を閉める。そして2秒待って、火をごく弱火にします。



2秒待つことで鍋の中に圧がかかるそうです。


炊けたら10分蒸らし、鍋底から切り混ぜて茶碗に盛ります。
こちらがストウブ鍋で炊いたご飯です。


バーミキュラでご飯の炊き方
バーミキュラ鍋でのご飯の炊き方も公式サイト通りに行います。
- 米は洗って30分ほど吸水させます。ザルに開け水気をしっかりと切り、鍋に入れます。
- お米と同量〜1.1倍のお水を加え、蓋をして中火にかけます。
- 鍋のふちから水滴がこぼれてきたらごく弱火にします。そこから約13分で炊けます。
炊けたら10分蒸らし、鍋底から切り混ぜて茶碗に盛ります。
こちらがバーミキュラご飯です。


ライスポットでご飯の炊き方
ライスポットには付属の計量カップ(水用と米用)があるのでこちらを使用します。


- 米は洗ってざるに開け鍋に入れます。付属の計量カップで1合分の水をはかり加えます。
- 炊飯コースボタンを押し、「白米」「ふつう」を選択。炊飯量を1合にセットしてスタートボタンを押します。
- 終了音が鳴ったらすぐに取り出します。
ライスポットの場合は炊く前の米の浸水は不要です。炊き上がり時間を変更しなければスタートを押してから30分間浸水の時間になります。
また、むらしが終わってから終了音が鳴るので終了音がなったらすぐに取り出します。



ライスポットでの炊飯には1時間かかります。
そのため、動画では1番最初にライスポットで炊飯をスタートさせています。
こちらがライスポットご飯です。


ストウブとバーミキュラのご飯比較
手前左からライスポットご飯、ストウブご飯(中央)、奥がバーミキュラ鍋のご飯です。


見た感じまっったく同じように見えます。
でも香りを嗅いでみると、、、、ライスポットのご飯が1番甘い香りがします。
見た目と香りだけではストウブとバーミキュラのご飯には特に違いは感じられませんでした。
そしてこれは香りだけの違いではなく、食べたときの美味しさもライスポット鍋が1番!でした。



同じお米とは思えない!!
食べ比べをしてみるまで、こんなに違うとは気づいてなかったのでとにかくびっくりです。
残ったバーミキュラオーブンポット1のご飯とストウブ鍋のご飯は、そこまでの大きな差はありません。
食べ比べてみると、ストウブ鍋の方がほんのり甘い香り。またお米のつぶつぶを感じられる食感が美味しくて、私はこちらが好みでした。



これは私個人の感想なので、どちらが美味しいかは人によって異なるかと思います。
まとめ
というわけで同じように見えるホーロー鍋を使っても出来上がったお料理の仕上がりは全く違うという結果になりました。
ライスポットのご飯がダントツでおいしかったわけですが、今回はストウブとバーミキュラの比較対決。
この2つだけで比べると、私はストウブ鍋のご飯がほんのり甘みがあり、米粒を口の中で感じられる食感が美味しく、好みでした。



でもストウブ鍋とバーミキュラ鍋のご飯の差はさほど大きくありません。



この2つよりもライスポットのご飯が圧倒的に美味しくて、群を抜いていました。
これは今回検証した私個人の感想です。
ご飯は特に人によって好みの分かれるものかと思いますので、気になる方はぜひ食べ比べしてみてくださいね。
ストウブとバーミキュラの比較記事
ストウブとバーミキュラを使い、さまざまな料理を作り比べています。鍋による仕上がりや使いやすさの違いも、あわせてご覧ください。
- ストウブとバーミキュラでスペアリブのトマト煮込みを作り比べ
- ストウブ・バーミキュラで無水カレーを作り比べ
- ストウブとバーミキュラでちぎりパンを焼き比べ
- ストウブ・アサヒ軽金属・バッラリーニで肉まんを蒸し比べ








ストウブを使い始める前に
新品のストウブを購入したら、初めて使う前に鍋おろしを行います。お手入れの手順はこちらの記事でご紹介しています。






