
「ストウブで蒸した肉まんは、きっとおいしいはず」
そんなイメージから、ストウブとアサヒ軽金属の専用スチーマーを使い、市販の肉まんを蒸し比べました。
さらに、比較には普段使っていたバッラリーニのフライパンも加えています。少量の水と肉まんを入れて蒸すだけなので手軽で、以前は肉まんを温めるときにいつもこの方法を使っていました。
使用したのは、ストウブ ピコ・ココット ラウンド26cmと旧タイプの専用スチーマー、アサヒ軽金属 ワイドオーブン22cmと専用スチーマー、バッラリーニ トリノ フライパン28cmです。
同じ市販の肉まんを3通りの方法で蒸してみると、皮のふっくら感や柔らかさ、底の状態、味わいに、想像していた以上の違いが現れました。
この記事では、それぞれの蒸し方と使いやすさ、蒸し上がった肉まんの仕上がりを比較します。
実際に蒸して食べ比べた様子は、YouTube動画でもご覧いただけます。
比較には市販の肉まんを使用します
今回の蒸し比べには、スーパーで購入した蓬莱本館の豚まんを使用します。

手作りの肉まんは、生地のこね方や発酵状態、包み方、その日の気温や湿度などによって仕上がりが変わります。同じ材料で作っても、生地の厚みや具の包み方にわずかな差が出るため、蒸し器による違いだけを比べるのが難しくなります。
そこで今回は、肉まん自体の条件をできるだけそろえるため、同じ市販品を使って蒸し比べることにしました。
ストウブ、アサヒ軽金属、バッラリーニの3通りで蒸し、皮のふっくら感や柔らかさ、底の状態、味わいの違いを比較します。
生地から肉まんを手作りしたい場合は、こちらの記事で作り方をご紹介しています。
>>アボカド肉まんの作り方

今回使用する鍋と蒸し器

今回の肉まん蒸し比べでは、次の3種類の調理器具を使用します。
- ストウブ ピコ・ココット ラウンド26cmと旧タイプの専用スチーマー
- アサヒ軽金属 ワイドオーブン22cmと専用スチーマー
- バッラリーニ トリノ フライパン28cm
ストウブとアサヒ軽金属では専用のスチーマーを使い、バッラリーニではフライパンに少量の水を入れて蒸します。
ストウブ ピコ・ココット ラウンドと専用スチーマー
ストウブは、フランス生まれの鋳物ホーロー鍋です。

厚みのある鋳鉄製の本体による蓄熱性と保温性の高さに加え、鍋の内側に施された黒マットエマイユ加工が特徴です。
>>ストウブ講習会参加レポ

蓄熱性と保温性が高く、食材の水分やうま味を活かした煮込み料理を得意としています。鍋の内側には黒マットエマイユ加工が施されており、煮込むだけでなく、食材を香ばしく焼き付ける調理にも使えます。
今回使用したのは、ストウブ ピコ・ココット ラウンド26cmと、鍋の中にはめ込んで使用する旧タイプの専用スチーマーです。

ストウブのスチーマーセットは2019年にリニューアルされ、現在はスチーマー部分を鍋の上に重ねる形になっています。
今回使用した旧タイプとは構造が異なるため、現行タイプのスチーマーで蒸した場合には、仕上がりが変わる可能性があります。
アサヒ軽金属 ワイドオーブンと専用スチーマー
アサヒ軽金属は、大阪に本社を置く調理器具メーカーです。

圧力鍋の「ゼロ活力なべ」や、多孔質アルミを使用した「オールパン」、全面多層構造のステンレス鍋など、さまざまな調理器具を製造・販売しています。
今回使用したのは、アサヒ軽金属のワイドオーブン22cmと、別売りの専用スチーマーです。

ワイドオーブンは、オールパンの機能を受け継いだ両手鍋です。今回使用する専用スチーマーは、ワイドオーブンとオールパンのどちらにも取り付けられます。
スチーマーは2段に重ねて使用できるため、一度にたくさんの食材を蒸せるのも特徴です。肉まんを複数個蒸したいときや、上下で別の食材を同時に調理したいときにも使えます。

今回の比較ではワイドオーブンを使用していますが、オールパンをお持ちの方にも参考になる内容です。
我が家では、ワイドオーブンやオールパンのほかにも、アサヒ軽金属の調理器具を長年使用しています。
我が家で使用しているアサヒ軽金属の製品
- オールパン
- ワイドオーブン(販売終了)
- ゼロ活力鍋
- ローストパン(販売終了)
- プリンセス鍋
- パーティーパン(販売終了)
- 天使のミルクパン
- 天使のエッグパン
- シリコンスプーン
- シリコンターナー
特にシリコンスプーンとシリコンターナーは大変使いやすく、普段の料理動画でよく使用しています。

バッラリーニ トリノ フライパン
3つ目に使用するのは、イタリアの調理器具ブランド、バッラリーニのトリノ フライパン28cmです。

肉まんを少量だけ温めるときに、毎回大きな鍋や蒸し器を用意するのは少し手間がかかります。そのため、以前の我が家では、後片付けが簡単なフライパンを使って蒸す方法が最も多くなっていました。
普段使っていた手軽な方法と、専用スチーマーを使った蒸し方でどのくらい違いが出るのかを確認するため、今回の比較に加えています。
バッラリーニ トリノは、金属製の持ち手が付いたフッ素樹脂加工のフライパンです。熱が伝わりやすく、食材を香ばしく焼きやすいほか、オーブン調理にも使用できます。
今回は専用の蓋をかぶせ、少量の水を使って肉まんを蒸します。
バッラリーニのシリーズによる違いや選び方については、別の記事で詳しく紹介しています。

肉まん蒸し比べ
では、早速蒸し比べていきましょう。
鍋の場合
staub、アサヒ軽金属それぞれにたっぷりのお湯を沸かします。

肉まんを入れたスチーマーをセット。
再沸騰したらごく弱火で10分蒸しています

フライパンの場合
フライパンに水を適量加えてオーブンシートを敷き、その上に肉まんをのせます
蓋をして火にかけ2〜3分蒸します

出来上がり比較
蓬莱本館の豚まんを、ストウブ、アサヒ軽金属、バッラリーニの3通りで蒸し比べました。
ほぼ同時に3つとも出来上がりました。

取り出して断面チェック
触り心地や食べ心地も確認します。

左がstaub(下)、真ん中がアサヒ軽金属、右がバッラリーニです(上)

市販肉まんは何で蒸してもさほど違いはないのでは?なんて思っていましたが、結果全く異なる食感になりました。
肉まんを3通りで蒸し比べた結果
同じ市販の豚まんを使用しましたが、蒸し上がった生地の柔らかさやしっとり感、甘み、底の状態には、はっきりとした違いが出ました。
今回、最もおいしいと感じたのは、アサヒ軽金属のワイドオーブンと専用スチーマーで蒸した豚まんです。次にストウブ、最後がバッラリーニのフライパンという結果になりました。
アサヒ軽金属は滑らかで柔らかい仕上がり
アサヒ軽金属のワイドオーブンと専用スチーマーで蒸した豚まんは、生地全体が均一にふんわりと膨らみ、しっとり柔らかく仕上がりました。
表面は、お布団のように滑らかでふかふかとした触り心地です。口当たりも柔らかく、生地に硬い部分や水っぽい部分がほとんどありませんでした。
また、3種類の中で生地の甘みを最も強く感じました。同じ市販品とは思えないほど、柔らかさと甘みが引き立つ仕上がりです。
今回の比較では、アサヒ軽金属で蒸した豚まんが一番好みでした。
ストウブもしっとりふんわり蒸し上がる
ストウブと旧タイプの専用スチーマーで蒸した豚まんも、全体が均一に柔らかくなり、しっとりふんわりと蒸し上がりました。
アサヒ軽金属ほどの滑らかさや生地の甘みは感じませんでしたが、硬い部分やべたつく部分がなく、十分においしい仕上がりです。
今回使用したストウブは26cmと大きく、スチーマーにも広さがあります。一度に複数の豚まんを並べて蒸したい場合には使いやすいと感じました。
なお、今回使用したのは鍋の内側にはめ込む旧タイプのスチーマーです。現行品は鍋の上に重ねる構造へ変更されているため、新しいスチーマーでは蒸気の回り方や仕上がりが異なる可能性があります。
フライパンは手軽だが食感にムラが出た
バッラリーニのフライパンを使った方法は、蒸し器を用意する必要がなく、後片付けも簡単です。
以前は、この手軽さから普段の豚まん調理に最もよく使っていました。
しかし、蒸し上がりを比較すると、豚まんの底に直接熱が当たりやすいため、底の部分が硬くなりました。その一方で、水分を吸った部分はべたつき、生地の密度や柔らかさにもムラが出ています。
電子レンジで温めるよりはふっくらと仕上がりますが、アサヒ軽金属やストウブと比べると、生地の甘みも弱く感じました。
お湯を沸かして調理する手間まで考えると、味を重視する場合には、フライパンより専用スチーマーを使う方が満足度は高いと感じます。
3種類の仕上がりを比較
| 調理器具 | 柔らかさ | 甘み | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| アサヒ軽金属 | ★★★ | ★★★ | 滑らかでしっとり柔らかく、生地の甘みも強い |
| ストウブ | ★★☆ | ★★☆ | 全体が均一に蒸し上がり、一度にたくさん蒸しやすい |
| バッラリーニ | ★☆☆ | ★☆☆ | 手軽だが、底が硬くなりやすく食感にムラが出る |
一番おいしかったのはアサヒ軽金属
比較を始める前は、ストウブで蒸した豚まんが最もおいしく仕上がるのではないかと予想していました。
ところが実際に食べ比べてみると、一番柔らかく、生地の甘みも強く感じたのは、アサヒ軽金属のワイドオーブンと専用スチーマーで蒸した豚まんでした。
ストウブも均一にふっくらと仕上がり、十分においしく蒸せます。一方、普段使っていたフライパンでの蒸し方は、手軽ではあるものの、専用スチーマーとの差が予想以上に大きく感じられました。
この比較をしてからは、豚まんをおいしく食べたいときには、フライパンではなくアサヒ軽金属の専用スチーマーを使っています。
蒸し上がった生地の状態や、実際に触って食べ比べた様子は、YouTube動画でも詳しくご覧いただけます。
詳しい検証結果は動画をどうぞ
ストウブとバーミキュラの比較記事
ストウブとバーミキュラを使った比較シリーズでは、料理による仕上がりや使いやすさの違いを検証しています。
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ストウブを使い始める前に
新品のストウブを購入したら、初めて使う前に鍋おろしを行います。お手入れの手順はこちらの記事でご紹介しています。


