
お店で食べるような、とろっとろに煮込まれた牛すじが主役のカレー、おうちでじっくり作ってみませんか?
こんにちは!みすずです。
今回は、愛用のstaub(ストウブ)鍋と保温調理カバーの力を借りて、素材の旨みを最大限に引き出す、我が家の特製牛すじカレーのレシピをご紹介します。

このレシピの美味しさの秘密は、「余熱調理」でコトコト火を通すこと。
時間をかけることで、牛すじは驚くほどホロホロと柔らかく、旨みがぎゅっと凝縮された濃厚な味わいに仕上がります。
「手間がかかりそう…」と思うかもしれませんが、火の前に立つ時間は意外と短く、省エネで安全なのも嬉しいポイントです。
週末のごちそうや特別な日に、コトコト煮込む時間も楽しみながら、ぜひ絶品の牛すじカレー作りにチャレンジしてみてくださいね。
作り方は動画でもご紹介しています
▶️YouTubeで作り方を動画で見る
手順の流れやカットサイズなど、動画でより詳しくご覧いただけます。


材料(たっぷり2人分)
時間をかけて作る分、多めに作って楽しむのもおすすめです。
牛すじ 600g
水(下茹で用) 400cc
玉ねぎ 1.5個
トマト 5個
にんにく 1〜2片
生姜 4切れ
ローリエ 1枚
シナモンスティック 1本
クローブ 5〜6粒
八角 1個
水 300cc
塩 小1
カレー粉 大4
昆布 1切れ(あれば)
カレー粉を自作されたい方に!作り方はこちら。
>>スパイス6種の自家製カレー粉


材料アレンジ (▼クリックで開きます)
- トマトはトマト缶1缶でも代用できます(酸味が強くなるので加減して)。
- スパイスはお好みのものに調整可能。シナモンや八角が苦手な方は省いてもOKです。
- 玉ねぎをしっかり炒めることで甘みとコクが増します。時間がなければあめ色玉ねぎペーストを使っても◎
- 野菜を追加してさらに美味しく:人参やセロリを一緒に炒めると、野菜の甘みと深みがプラスされます。マッシュルームやしめじなどのきのこ類も相性抜群です。
- 辛さの調整:辛いのがお好きな方は、炒める段階で鷹の爪を加えたり、仕上げのカレー粉と一緒にチリパウダーを少し加えてみてください。
作り方
1. 野菜を切る
玉ねぎ、にんにく、生姜はみじん切りに。トマトは角切りにします(今回は皮は剥かずに使用していますが、お好みで)。


2. 牛すじを下茹でする
ここでは2パターンの牛すじの下茹で方法をご紹介します。
圧力鍋で下茹でする場合 (▼クリックで開きます)
圧力鍋に牛すじを入れ、400ccの水を加えて加圧します。


加圧時間は一般的な圧力鍋の場合、15〜20分です。
お使いの圧力鍋によって調節してください。
我が家ではアサヒ軽金属「ゼロ活力鍋」を使っています。
ゼロ活力鍋の場合は加圧3分です。


使用圧力鍋について (▼クリックで開きます)
全面5層構造の高加圧。アサヒ軽金属のゼロ活力鍋を使っています。
一般的な圧力鍋より短時間で調理できるのが特徴です。


- 下茹で工程は牛すじの臭み・脂を落とすための下処理です。
- 新鮮な牛すじであれば省略も可能ですが、その場合はアク抜きを丁寧に行ってください。
圧が下がったら牛すじを取り出します。


厚手の鍋で下茹でする場合 (▼クリックで開きます)
圧力鍋がない場合でも、Staub鍋や土鍋のような厚手の鍋を使えば、時間をかけることで牛すじをとろとろにできます。
まず、牛すじ特有の臭みや余分な脂、アクをしっかり取り除きます。
- 鍋に牛すじと、かぶるくらいのたっぷりの水(分量外)を入れ、火にかけます。
- 沸騰したら、そのまま5〜10分ほど茹でます。アクがたくさん出てきます。
- 一度ザルにあけて茹で汁をすべて捨て、牛すじを流水で優しく洗い、表面の汚れやアクをきれいにします。鍋も一度きれいに洗っておきましょう。
ここからが、牛すじを柔らかくするための本番の茹で工程です。
- きれいになった鍋に、洗った牛すじを戻します。
- たっぷりの水(牛すじが完全に浸る量)と、お好みで長ネギの青い部分や生姜のスライス(各分量外)を入れます。これらを入れると、さらに臭みが取れ、風味良く仕上がります。
- 火にかけて沸騰したら、すぐにごく弱火にします。蓋をして、表面がフツフツと静かに煮立つくらいの火加減で1時間半〜2時間コトコト煮込みます。
- 途中で水分が減ってきたら、お湯を足して、牛すじが常に水に浸かっている状態を保ってください。
- 竹串などを刺してみて、スッと抵抗なく通るくらい柔らかくなれば、下茹では完了です!
どちらの方法で茹でた場合も、下茹でが終わったら取り出してざっと洗います。
茹で汁は臭みが気にならなければ、カレーの煮込みに再利用してもOK。


食べやすく切ります。


3. スパイスと野菜を炒める
staub鍋にローリエ・シナモン・クローブ・八角などのホールスパイスを入れ、香りが立つまで弱火にかけます。
牛すじ、にんにく、生姜を加えて炒めます。


使用している鍋について (▼クリックで開きます)
熱伝導率が高く食材の旨味を引き出す調理が可能!
無水調理もできるstaubココットラウンド26cmを使っています。


脂が出てきたら玉ねぎも加えます。


火を強めて、焦げないよう混ぜながら1時間程度じっくり炒めます。
玉ねぎが茶色くなるまで。


4. 煮込む
水(または茹で汁)、昆布、角切りトマトを加えて蓋をします。


沸騰したら弱火にし、30分ほど煮込みます。
5. 保温調理で火を通す
ここで保温カバーの出番です。
カバーを鍋敷き等の上に乗せます。


鍋が十分に温まったら、鍋ごと保温調理カバーに移し、蓋を閉じて3〜4時間保温します。


- 一度鍋を取り出してコンロに戻し、再加熱します。
- 沸々となるまで温まったら火を止め、再び保温カバーの中へ移動。
- 3〜4時間保温したら再び鍋を取り出して再加熱。
この作業を2〜3回繰り返します。


【ご注意ください】夏場の保温調理はリスクが高まります
気温が高い時期に空調のない室内で長時間放置すると、食材の傷みやすさが増します。
暑い季節は再加熱をこまめに行うか、通常の煮込み調理に切り替えるのが安心です。



私は余熱調理は冬場のみ行っています。
6. 最終仕上げ
ここから最後の加熱に入ります。
保温カバーから鍋を取り出し火にかけます。フツフツとしてくるまで温めます。


カレー粉と塩を加えて弱火でしばらく煮込みます。


少しとろみがついたら完成です!
味をみて塩・カレー粉で調整します。
出来上がりと盛り付け例
器に盛り付け、千切り生姜、みじん切りパセリ、パクチー、プチトマトなどをトッピング。
お好みで生クリームをひと垂らしすると、見た目も華やか&まろやかさUPです。


使用している器について
アラビア・パラティッシ21cmプレートを使っています。


アレンジ・リメイク・保存 (▼クリックで開きます)
- ご飯にかけるだけでなく、ナン・チャパティ・パンとの相性も抜群!
- 翌日はうどん・パスタにリメイクしても◎
- 冷蔵で3日程度/冷凍保存も可(再加熱時はしっかり火を通してください)
保温調理カバーの代替品について (▼クリックで開きます)
今回使用した「遠藤商事 ほっとクック」は現在は販売終了となっており購入できません。


現在市販されている保温調理カバーの中では、以下の製品が近い使用感でおすすめです。


- 直径30cm程度の鍋に対応
- 軽くて柔らかく、使わない時もたたんで収納可能
- 内部の断熱素材により長時間保温が可能
タオルやブランケットでの代用も可能です
私はこの保温カバーを購入する以前、タオルやブランケットを使って保温調理をしていました。



実は私はタオル等での保温調理歴の方が長いんです。
具体的には、次のような方法で行っていました:
- バスタオルを2枚重ねて鍋を包む
- その上から薄手のブランケットをさらにかぶせる
- 保冷エコバッグを全体にかぶせて、保温性を高める
※一番最初に鍋を包むタオルは、鍋に直接触れるので熱で溶けない素材を選んでください。
この方法でもしっかり包めば一応の保温効果はありますが、どうしても冷めやすく、再加熱の頻度が多くなりがちです。



フリース素材を使ってしまい、鍋の熱で溶けて張り付いてしまったこともあります。
その点、保温調理カバーは安心。初めて使った時は「えっ、こんなに温かさが続くの!?」と驚くほど保温力が高く、調理がとても楽になりました!



まずはタオルで試してみて、気に入ったら保温カバーを検討するという流れでも十分だと思います。
保温カバーとシャトルシェフの違い (▼クリックで開きます)
ここでは、私が実際に使ってみて感じた、保温カバーとサーモス「シャトルシェフ」の違いについてご紹介します。
シャトルシェフの特徴


- 鍋の外側が断熱容器になっており、非常に高い保温力があります。
- 内鍋は軽くて扱いやすいですが、熱伝導が弱く、煮込み時の深みはやや劣ります。
- 鍋が固定されているため、staubや土鍋など他の鍋に差し替えることができません。
保温カバー+staub鍋の特徴


- カバー単体ではシャトルシェフほどの密閉保温力はありませんが、どんな鍋にも対応できるのが大きな利点です(片手鍋、両手鍋ともに使用可能です)
- staub鍋など、煮込みに向いた鍋を使えば、仕上がりの美味しさが格段に上がります。
- 保温時間は短くなることがありますが、その分再加熱しながら調整できる柔軟さがあります。
実際に使ってみた感想
私はしばらくシャトルシェフを使っていましたが、煮込みの工程ではstaub鍋の方が断然おいしく仕上がると感じました。
シャトルシェフの内鍋は軽くて便利ではあるものの、煮込みに物足りなさが残ることも。
その点、staub鍋は重さと密閉性があるため、じっくり火を通す工程で素材の旨みがしっかり引き出されるのが魅力です。
保温カバー自体の保温力は、やはりシャトルシェフには劣りますが、お手持ちの高性能な鍋と組み合わせることで、より自由度の高い保温調理が可能になります。
まとめ:こんな方におすすめ
- 煮込みの仕上がりを重視したい方 → staub鍋+保温カバー
- 安全性と放置調理の安心感を重視したい方 → シャトルシェフ
どちらにもメリットがあるので、ご自身のライフスタイルや調理スタイルに合わせて選んでみてくださいね。
まとめ
staub鍋×保温調理カバーで作る牛すじカレーは、驚くほどやわらかく、味がしっかり染み込む仕上がりに。
火を入れる時間を減らせるので、省エネ・時短にもなります。
寒い季節はもちろん、スパイスの力で夏にも元気になれるカレーです!
ぜひじっくり楽しんで作ってみてくださいね。
作り方を動画でもチェックできます
この記事のレシピは、YouTube動画でも詳しくご紹介しています。
▶【動画を見る】staub鍋×保温カバーで作る牛すじカレーはこちら


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ぜひご自身のライフスタイルに合った作り方をお試しください!
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