
同じ材料、同じ作り方でも、使うチョコレートが変わるだけでガトーショコラの仕上がりは大きく変わります。
このレシピは、チョコレートと卵だけで作るシンプルなガトーショコラ。
小麦粉なし、米粉なし。バターや生クリームも使いません。
今回はその基本の作り方はそのままに、チョコレートを3種類に変えて焼き比べをしました。
- 普通の砂糖入りチョコレート
- 低GIチョコ(ココナッツシュガー)
- 低GIチョコ(アガベシュガー)
うさ子低糖質や低GIを選びたい時に、違いを知った上で選べるようにするための記事です。
仕上がりや断面の様子は動画にもまとめていますので、あわせてご覧ください。
▶ ガトーショコラ3種 作り比べ動画を見る


材料によって仕上がりが異なる
まず最初にお伝えしたいこと。
同じ「材料2つのガトーショコラ」でも、チョコレートが変わるだけでまるで別のお菓子のようになります。
ダイエット中や糖質を控えたいときは、低GIチョコレートを選びたくなる日もありますよね。そこで気になるのが、「いつもの板チョコで作るガトーショコラ」と比べたときの仕上がりの違いです。
低GIチョコレートは、 ふんわり感よりもどっしり濃厚で硬めの食感になりやすく、高さも控えめになりがち。
もちろん、これは失敗ではなく“チョコレートの性質”によるもの。けれど、知らずに作ると「思っていたのと違う…」とがっかりしてしまうかもしれません。
せっかくおやつ作りを楽しむなら、作る前に違いを知った上で、その日の気分や目的に合うほうを選べたら安心です。
この記事では、低GIチョコを使った場合にどう変わるのかを、一般的な砂糖入りチョコレートで作る仕上がりと並べて比較しました。
まずは違いを確認して、どちらが今の自分に合いそうか、選ぶヒントにしてみてくださいね。
今回の比較条件について
今回の焼き比べでは、作り方や分量はすべて同じにしています。
- チョコレート 150g
- 卵(M寸) 3個
- 15cm丸型・焼き時間(電気オーブン170度で25分)
変えたのは、使用するチョコレートの種類だけ。
そのため、仕上がりの違いは、ほぼチョコレートの性質によるものです。
今回使用した3種類のチョコレート
今回の比較では、性質の異なる3種類のチョコレートを使用しました。パッケージと原材料表示もあわせて掲載しています。
ダーデン 有機アガベチョコレート(カカオ70%)


原材料は、有機カカオマス・有機アガベシュガー・有機ココアバター。乳化剤は使用されていません。


低GI甘味料として知られるアガベシュガーを使用したチョコレートです。
濃厚でカカオの風味が強く、甘さは控えめ。
ViVANI オーガニックダークチョコレート(カカオ75%)


原材料は、有機カカオマス・有機ココナッツシュガー・有機ココアバター。乳化剤不使用。


オーガニックのココナッツシュガーを使用したダークチョコレートです。
アガベタイプよりも、ほんの少し独特の風味を感じます。
ガーナ ミルクチョコレート
比較用として、一般的な砂糖入りチョコレートも使用しました。甘さがあり、口どけがよいのが特徴です。


同じ砂糖入りでもダークチョコレートを使用すると、高さが出にくく硬めの仕上がりになりやすいため、今回はふんわり感が出やすいミルクチョコレートを選んでいます。
作り方
作り方・分量・焼き時間はすべて同じです。
材料 (15cm丸型1台分)
チョコレート 150g
卵(M寸) 3個
(殻付きで1個62〜65gの卵を使用しています)
作り方
- チョコレートを50〜60度の湯煎で溶かします。
- 卵黄を泡立て、1を加えて混ぜます。
- 泡立てた卵白(メレンゲ)を3回に分けて合わせます。
- 型に流して焼成します。


ここでは以下にざっくりと作り方をご紹介しておきますね。
工程写真を開く
15cmケーキ型にオーブンシートを敷き込む(動画参照)


チョコレートを湯煎で溶かす。
ポイントは、あまり触らないこと。中に空気が入るとうまく溶けません。


卵白を泡立てる。全体がふわりとして少し角が立つ程度で止め、一旦冷蔵庫に入れる。
※卵白は冷たい方がきめ細かく泡立ちます。


同じ羽を洗わず使用し、卵黄をしっかりと泡立てる。少しだけ白っぽくなればOK。


チョコレートをゴムベラでざっと混ぜ、溶けているかどうか確認。


溶けたチョコレートを卵黄のボウルに一気に入れ、急いでハンドミキサーで混ぜる。
卵黄が冷たいので、急いで混ぜないとチョコが固まる。


メレンゲを手で立て直し、3回に分けてチョコレートのボウルに加える。
ポイント:加える前にその都度残りのメレンゲを立て直す。
1回目の卵白:犠牲の卵白。泡は消えるがしっかりと混ぜ込み、チョコレートのボウルの中身を少しふわっとさせるのが目的。
2回目の卵白:泡を消さないよう混ぜる。マーブル状で止める。
3回目の卵白:泡を消さないよう均一になるまで混ぜる。最後ゴムベラに持ち変え、ボウルの底や側面も綺麗に混ぜこむ。
型に一気に流し、予熱した電気オーブンに入れ170度で25分焼く。


ふっくら焼けたら取り出します。



作り方の詳細は基本のガトーショコラレシピ記事をご確認ください。
焼き上がりの状態
ココナッツシュガーのチョコレートのガトーショコラ。
表面がカリフラワーのようにもりもりしています。


アガベシュガーのチョコレートのガトーショコラ。表面が穏やかです。


ガーナチョコレートのガトーショコラ。高カカオチョコレートではないので上の2つと比べると色は薄いです。
ふんわりと膨らんでいます。


完全に冷めたらラップでピッタリと包み、冷蔵庫で1〜2日寝かせます。


2日目の仕上がりを比較してみました
ガトーショコラは焼きたてよりも、冷蔵庫でしっかり冷やしてからの方が味が落ち着きます。
砂糖を使用していない分、味がまとまるまで少し時間がかかるため、今回は2日間寝かせてからカットしました。
全体の見た目
3種類を並べてみると、まず色味に違いがありました。


- カカオ70%のアガベチョコレートはやや淡い茶色
- カカオ75%のココナッツシュガーチョコレートは少し黒みのある濃い茶色
- ガーナミルクチョコレートは、周囲がふんわりと持ち上がり、中央がやや沈む、いわゆるガトーショコラらしい形状。
※他の2種類は比較的フラットな表面になっています。
断面と味の違い


- アガベチョコレートのガトーショコラ:側面の立ち上がりが控えめ。密度が高くどっしりとした質感。
→カカオの風味が濃く、濃厚さを楽しみたいときにぴったりな満足感のある仕上がりでした。 - ココナッツシュガーのガトーショコラ:濃いカカオ色で色味が美しく仕上がりましたが、内部にやや空洞が見られました。甘味の種類による性質の違いかもしれません。
→カカオ75%ですが、ココナッツシュガーの風味が強いからかカカオ感がやや穏やかに感じました。 - ガーナミルクチョコレート:断面がなめらかで均一。側面が立ち上がり、中央が沈む形になり、全体として安定感のある仕上がり。
→甘さもあり、食べやすさという点では安心感があります。
どれを選ぶか


低GIチョコレートのガトーショコラもぐっと華やかになります。
見た目の安定感や食べやすさを重視するなら、一般的な砂糖入りチョコレートはやはり作りやすい選択です。今回の比較の中ではガーナミルクチョコレートを使用したガトーショコラです。
家族で分けるときや、万人受けを考える場面で安心感があります。
一方で、糖質を控えたい日や、自分用にしっかりとしたカカオ感を楽しみたいときには、低GIチョコレートという選択肢もあります。
見た目のふんわり感やケーキの高さは出ませんが、どっしりと濃厚なカカオ風味が楽しめます。
私自身の好みは…
今回3種類を作り比べてみて、私自身が一番好みだったのはアガベチョコレートでした。
側面の立ち上がりは控えめですが、どっしりとした密度と濃厚なカカオの風味は、私が好きなガトーショコラのイメージに近い仕上がりです。



糖質を控えたいときに自分用にじっくり楽しむなら、アガベチョコレートはとても満足感のある選択だと感じました。
低GIチョコレートで作るガトーショコラの詳しいレシピは、こちらの記事にまとめています。
以下の記事ではココナッツシュガーチョコレートを使用しています。
▶ 低GIチョコレートで作るガトーショコラレシピはこちら


最後に:違いを知ってから、選ぶ
同じ「材料2つのガトーショコラ」でも、チョコレートの種類によって仕上がりは大きく変わります。


使用している器について (▼クリックで開きます)
アラビア トゥオキオ(レッド)21cmプレートを使っています。
ふんわりとした見た目や食べやすさを大切にしたい日もあれば、糖質を控えながら濃厚なカカオ感を楽しみたい日もあります。
どちらが正解ということではなく、その日の目的や体調、誰と食べるか、
そしてご自身の気分に合わせても選べるのが手作りの良いところではないでしょうか。
低GIチョコレートを使う場合は、高さや食感が少し変わることを知った上で。
一般的なチョコレートを使う場合は、安定した仕上がりを楽しんで。
ぜひ、ご自身に合うチョコレートを選んでみてくださいね。
焼き上がりや断面の様子は動画でもご紹介しています。写真では伝わりにくい質感や膨らみ方も確認できますので、あわせてご覧いただけると嬉しいです。
▶ ガトーショコラ3種 作り比べ動画はこちら


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