
こんにちは!みすずです。
今回はお菓子作りにおすすめのプロテイン比較をお伝えします。

プロテイン=筋トレ用だと思ってました。



実はプロテインはお菓子作りの風味付けや甘味付けの代わりとしても活用できるんだよ。
高たんぱくでヘルシーなスイーツ作りにおすすめで、糖質制限中の方や美容・健康志向の方にもぴったり。
特に最近は、味付きで飲みやすいプロテインが多く、お菓子に加えることで風味づけにもなります。
冷菓にソイ・焼き菓子にホエイプロテインを選ぶ
プロテインには大きく分けて「ソイプロテイン(植物性)」と「ホエイプロテイン(動物性)」の2種類があります。どちらもたんぱく質を補う目的で使われますが、性質や仕上がりに違いがあります。
ソイとホエイの違いを比較表でチェック
項目 | ソイプロテイン | ホエイプロテイン | ホエイ+ソイ |
---|---|---|---|
原料 | 大豆 | 牛乳(乳清) | 乳清と大豆 |
主成分 | 分離大豆たんぱく(Isolated Soy Protein) | 乳清たんぱく(Whey Protein) | 乳清たんぱく+大豆たんぱく |
たんぱく質の種類 | 植物性 | 動物性 | 両方 |
吸収速度 | ゆっくり(満腹感が持続しやすい) | 速い(運動後の補給に最適) | 吸収が段階的で持続性あり |
アレルギーへの配慮 | 大豆アレルギーの方は注意 | 乳アレルギーの方は注意 | 両方に注意が必要 |
対応する食生活 | ヴィーガン・ベジタリアンOK | 非対応(動物性) | 非対応 |
お菓子での使い方 | 冷やして固める系(プリン・ムース)に◎ | 加熱系(パンケーキ・焼き菓子)に◎ | 冷菓にも焼き菓子にも使える |



まとめると、、
・吸収が早くて溶けやすいのが「ホエイ」
・吸収がゆっくりで満腹感が持続しやすいのが「ソイ」
お菓子作りにプロテインを使う場合は、用途に合わせた使い分けがポイントになります。
- ソイプロテイン:粉っぽさはあるものの、分離しにくい。なめらかな食感に仕上がります。冷やして固めるデザート向き。
- ホエイプロテイン:水や牛乳によく溶けるのが特長。ですがヨーグルトなど酸と混ざると分離しやすい傾向があります。冷菓ではざらつきが残る製品も。焼き菓子や加熱調理向き。
結論:冷やし固めるスイーツにはソイ、焼き菓子にはホエイを使うのがおすすめです。
ゼラチンや寒天を使うプリンやムースなどの冷菓では、酸に強くざらつきにくいソイプロテインが断然おすすめ。ヨーグルトや豆乳ともよくなじみ、滑らかな食感に仕上がります。



特にアイスクリームにホエイを使うと分離やざらつきが起こりやすいので要注意です。
ホエイを冷菓で使う場合は、加える乳脂肪分(生クリームや牛乳)を多めにしたり、プロテインをあらかじめ豆乳や牛乳などでしっかり溶かしてから酸性素材を加える、またはミキサーやブレンダーでしっかり撹拌する、などの工夫が必要です。



じゃあホエイとソイの両方が入ったタイプはどうなの?
「ソイ+ホエイ」は良いとこどり!
「ソイ+ホエイプロテイン」は、両方のミックス。
ホエイの吸収力とソイの満腹感やなめらかさを両立した「良いとこ取り」な製品です。
- ゼラチンで冷やす系 → 分離が起きにくく、ソイ単体よりも風味が軽めで扱いやすい
- パンケーキやマフィン → ホエイの加熱向き特性もあるので、食感が軽く仕上がる
- 注意点:豆乳と混ぜるとやや泡立ちやすくなる場合もあるため、少しずつ加えてよく混ぜるのがコツ
ホエイプロテインで冷果を作りたい方は、まずは「ソイ+ホエイ」から試してみると作りやすいですよ。



プロテイン選びは環境や好みによっても異なるので、色々試してご自身の好みに合ったプロテインを探してみてください!
色や風味が控えめなフレーバーを選ぶ
次はプロテインのフレーバーを見ていきましょう。
プロテインでは一般的にはチョコレートやストロベリーなど甘いフレーバーが人気。ですが、お菓子作りに使う場合は使いづらいこともありますよね。



ココアやチョコレート風味を使うと、全てのお菓子がチョコ味になってしまいます。



定番フレーバーのベリー系も「どんなお菓子にも合う」風味ではないもんね。
お菓子作りに使うプロテインを選ぶ場合は「風味が控えめ」でアレンジしやすいフレーバーを選ぶのがポイントです。
お菓子作りにおすすめのフレーバー
フレーバー | 特徴 | 向いているレシピ |
---|---|---|
バニラ/ミルク系 | 甘さや香りが控えめで使いやすい | プリン、ムース、パンケーキ |
ヨーグルト系 | 酸味系の素材と相性が良い | ヨーグルトムース、ベリー系スイーツ |
バナナ系 | 自然な甘みとコクがあり調和しやすい | バナナゼリー、豆乳プリン、焼き菓子 |
プレーン(無香料) | 風味を邪魔せず素材の味を活かせる | どんなお菓子にも応用可能 |



「白っぽいもの」が使いやすいのかな。



そうだね。そして「控えめな香り」のプロテインを選ぶと失敗が少ないよ。
バナナ・ミルク・ヨーグルト味は、果物や酸味素材と組み合わせやすいので初心者さん向けです。
お菓子作りに不向きなフレーバー
- チョコレート系:風味が強く、他素材と合いづらい(※チョコ系スイーツにはOK)
- 抹茶やストロベリー系:人工香料が強い製品が多く、火を通すと香りが浮くことがある
一般的にはこのような形になりますが、メーカーによって仕様が異なるのでお使いのプロテインで美味しくお菓子が作れるか試してみるのがオススメです。



お菓子によってはプロテイン量を控えめにして「隠し味」感覚で使うのも◎。
おすすめプロテイン比較
以下に代表的なプロテインの比較表を作成しました。左にスクロールして全項目を確認できます。
製品名 | タンパク源 | 風味 | 人工甘味料 | 溶けやすさ | 泡立ちやすさ | 香料の強さ | 甘さの強さ | 1食分の目安量 | カロリー | 美容成分 | 主な特徴 | おすすめ用途 | 原料産地 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ザバス ソイプロテイン100 | ソイ | ミルクティー | 使用 | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★☆ | 28g | 約107kcal | なし | クセが少なくヨーグルトや豆乳と相性◎ | 豆乳プリン、ミルクゼリー | 国内製造と海外製造の両方を使用 |
ザバス ウェイトダウン | ソイ | ヨーグルト | 使用 | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★☆ | 28g | 約101kcal | ガルシニアエキスなど | さっぱり風味、低カロリー設計 | ヨーグルトムース、バナナゼリー | 国内製造と海外製造の両方を使用 |
アルプロン ホエイプロテイン | ホエイ | ヨーグルト | 不使用(ステビア使用) | ★☆☆ | ★☆☆ | ★☆☆ | ★★☆ | 30g | 約113kcal | なし | コスパ◎、しっかり甘め | パンケーキ、焼きプリン | 国内工場生産(原料は海外産) |
タンパクオトメ | ソイ+ホエイ | すこやか朝バナナ | 不使用(オリゴ糖、羅漢果使用) | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | 16g | 56kcal | コラーゲン、ビタミンCなど | ナチュラル志向。やや粉感あり | 豆乳ムース、スムージーゼリー | 日本 |
- ザバス:明治が手がける大手ブランド。全国のドラッグストアやスーパーでも手軽に購入できる。安心感・入手のしやすさが魅力。「ウェイトダウン」は減量向け製品でガルシニアエキスなどが配合されています。
- アルプロン:ネット通販を中心に人気。大容量・低価格で支持されているブランド。少し溶けにくさあり。ソイプロテインもあるが、フレーバーは「ストロベリー」と「ダブルリッチチョコレート」の2種類のみなので今回は除外。
- タンパクオトメ:国産原料を使用し、添加物不使用。美容成分入りのプロテインで低カロリーなのも特徴。



「ザバス」はどこでも買えるし、溶けやすくて扱いやすい。
初めてのプロテインにおすすめだね。





比較表には加えてませんが、「ザバスホエイプロテイン」もとても溶けやすくゼラチンで固めるスイーツにも問題なく使えました!
「アルプロン」も人気のメーカーですが、ソイのフレーバーは2種類しかなくお菓子作りには使い辛いかもしれません。。ホエイを試しましたがかなり溶けにくく、またゼラチンで固めると少々離水します。



アルプロンでは【ホエイWPC】【ホエイWPI】【カゼイン】【ソイ】と種類が揃っていて、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。





人工甘味料が気になる方には「タンパクオトメ」を推します!
「バナナ」は色味が少しグレーになりますが、安心して使えるプロテインです。



健康志向、自然派の方にはタンパクオトメが使いやすそう!


実際に使ってみた感想
3種のプロテインを実際に購入してお菓子作りに使ってみました。
豆乳とともにシェイカーに入れてよく振り混ぜて溶かし、溶かしたゼラチン液を加えて固めています。


ザバス ホエイプロテイン100(ヨーグルト)
- よく溶ける。
- 分離なし。
- ゼラチンで固めるデザートにも使える。
*かぼちゃを加えてゼラチンで固めた写真です


アルプロン ホエイプロテイン(チョコレート)
- 溶け残りありダマが出る。
- ゼラチンで冷やし固めてもざらつきが気になる
- 泡立ちはなくスッキリ。


タンパクオトメ すこやか朝バナナ味
- かなり泡立つ。
- ゼラチンで固めた後も泡が残るのでムースのような食感に。
- 少しグレーがかった色味。白く仕上げたいお菓子には不向き。
プロテインをお菓子に使うコツ
フレーバーで使い分ける
フレーバーによって合うお菓子、合わないお菓子があります。ぴったりの作り方を探してみてください。以下に例を挙げますね。
- ミルクティー風味:紅茶プリン、ミルクティームース
- バニラ風味:パンナコッタ、バニラプリン
- ヨーグルト風味:バナナヨーグルトゼリー、チーズムース、レアチーズやチーズケーキ
- 黒蜜きなこ風味:豆乳寒天、きなこプリン
- 抹茶風味:抹茶プリン、抹茶寒天
- バナナ風味:バナナムース、バナナプリン
プロテインお菓子を失敗しないための3つのポイント
- 先に液体で溶かす:ゼラチンや寒天と分けて溶かすとダマになりにくい
- ブレンダーかシェイカーを使う:なめらかに仕上がります
- ホエイは冷やしすぎ注意:分離しやすくなるため、冷蔵庫や氷水などでゆっくり冷やす。冷凍庫での急速冷却や、酸性の素材(ヨーグルトなど)と混ぜた状態で長時間放置するのは避けましょう。



ホエイプロテインは冷やしすぎ注意!急激に冷やすと分離しやすくなります。



え!冷凍庫でキンキンに冷やしたらダメなの?
アイスは作れないのかな。



アイスを作るなら、冷凍バナナ+ミキサー撹拌するのがおすすめ!乳脂肪も一緒に使うとなめらかに仕上がるよ。
ということで最後に冷凍バナナを使ったプロテインアイスのざっくりレシピをご紹介しますね。
冷凍バナナで簡単!即席プロテインアイス
冷凍バナナを使えば、ミキサーで混ぜるだけでなめらかなプロテインアイスが完成!火を使わずに作れるので、忙しい朝やトレーニング後のおやつにもぴったりです。
材料(1人分)
- 冷凍バナナ(輪切り):1本分
- プロテイン(ホエイ or ソイ/バナナ味やミルク味がおすすめ):15g
- 牛乳または豆乳:大さじ2〜3(様子を見ながら調整)
- 生クリーム(あれば):大さじ1
- 甘み(ラカントやはちみつなど):お好みで少々
生クリームはなくても作れますが、加えるとなめらかさと濃厚なミルキーさがプラスされより美味しく食べられます。



バナナは皮を剥いて丸ごとラップに包んで冷凍し、使用する直前に包丁で輪切りにします。
作り方
- 材料をすべてミキサーまたはフードプロセッサーに入れます。
- なめらかになるまでしっかり撹拌します。
- 出来上がり後すぐに食べられますが「少しとろけたアイス」の状態です。なので短時間冷凍庫に入れるときゅっと固まりますよ。



夏場は出来上がりはドロドロだね。。。



なので最後に少し冷やし固めるのがおすすめ!
長時間にならないように「少し冷やす」程度で取り出します。
ポイント
- 液体が多いと緩くなるので少しずつ加えて、お好みのかたさに調整しましょう。
- 香料の強いプロテインは味が浮いてしまう場合があるため、ミルク系やバナナ系がおすすめ。
- 冷凍フルーツ(ブルーベリーやマンゴー)を加えても美味しい。
プロテインをお料理に加えるコツ
プロテインをお料理に使う場合は、フレーバー付きは使いにくいです。ここでは無香料で甘みのついていない「プレーン」を選びます。
項目 | 向いているプロテイン |
---|---|
味を邪魔しない | 無香料・無甘味のプレーンタイプ |
溶けやすさ | ホエイ(乳由来) or WPI(ホエイの純度が高いタイプ)がおすすめ |
加熱耐性 | ホエイは加熱OK。ソイも問題なし(※ダマに注意) |
お料理におすすめなプロテイン
我が家で使用しているのはボディウイングホエイプロテイン(無添加ナチュラル)です。若干溶けにくさはと粉ぽさがありますが、コスパ良く、味の邪魔をせず、使いやすいプロテインです。





とりあえずここまではいいんだけど他に、、ニチガ「WPIプロテイン」なども人気の無添加プロテインです!
プロテイン料理のレシピ例
以下に代表的なお料理のレシピ例をご紹介します。
カレー(4人分)
- プロテイン(無味プレーンタイプ)…20~30g(1人分 約5~7g目安)
- 加えるタイミング:カレールウを加えて煮溶かした後、火を止めてから。
- ポイント:水や牛乳・豆乳などであらかじめ溶かしてから加えるとダマになりにくい。
ポタージュやスープ(2~3人分)
- プロテイン(無味プレーンタイプ)…10~15g(1人分 約5g目安)
- 加えるタイミング:スープの火を止めた後。やや冷ましてから加えるのがベター。
- ポイント:ブレンダーで撹拌すればなめらかに仕上がり、風味もほぼ変わりません。
お好み焼き(2枚分)
- プロテイン(無味プレーンタイプ)…10~20g(小麦粉の一部と置き換える)
- 加えるタイミング:生地を混ぜる時に一緒に加える。
- ポイント:粉の合計量は変えずに、小麦粉の一部を置き換えると、食感や焼き加減が安定します。
ハンバーグ(2~3個分)
- プロテイン(無味プレーンタイプ)…10~15g(パン粉の代用として加える)
- 加えるタイミング:肉だねをこねる時に一緒に加える。
- ポイント:プレーンタイプなら風味にほぼ影響なし。豆乳を少し加えるとしっとり仕上がります。
まとめ|用途に応じてプロテインを選ぼう
お菓子作りにプロテインを使うなら、用途に応じてプロテインを使い分けてみてください。
分離しにくくなめらかな冷菓にはソイプロテイン、香りや甘さを活かす焼き菓子にはホエイプロテインがおすすめです。



どちらにも使いやすい「ソイ+ホエイ」も魅力!
お菓子作りで加える時は、まずは少量から試して。メーカーやフレーバーによって仕上がりが全く異なるのでお好みの風味・使用感を探してみてください。
風味付きプロテインはお菓子に個性をプラスしつつ、健康的なスイーツづくりをサポートしてくれますよ。
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プロテイン+ヨーグルト+卵で作る、小麦粉・米粉不使用のふんわりパンケーキ。ワッフルメーカーで焼けばワッフルにもなります。
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