ホームベーカリーの寿命は長い!
こんにちは!みすずです。
最近Panasonicホームベーカリーを買い換えました。
新しいホームベーカリーの方が美味しく焼けるのかな?
新旧2つのホームベーカリーを比べてみたところ、意外な結果が出たので皆さんにシェアしたいと思います!
まだまだ使える我が家のホームベーカリーは10年前の機種。
思い切って(2021年当時)最新機種のSD-MDX102に買い替えました。
ということで今回は買い替え検討中の方向けに、10年前の機種と最新機種の比較、また、2021年現在販売されているその他の機種の違いも合わせてご紹介します。
動画もあります
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TikTok(2021.01.31)には縦長動画を投稿しています。
比較するホームベーカリーについて
今回比較したのはこちらの2機種
左が10年前の機種でSD-BM103
安価で餅、麺、バターケーキなども作れ、具材は自動投入。安くてかなり使える子でした。
右が2021年1月現在の最新機種。
SD-MDX102です。
新旧ホームベーカリー比較
この2つの機種の違いは大きく分けて3つあります。
公式サイトや付属説明書の内容をもとに表にまとめました。
SD-BM103 10年前の機種 | SD-MDX102 2021年最新 | |
---|---|---|
サイズ 幅×奥行×高さ(cm) | 24.1×30.4×32.3 | 26.3×35.6×35.3 |
重量(Kg) | 6 | 6.2 |
コードの長さ(cm) | 100 | 100 |
サイズの違い
1つ目はサイズの違いです。
幅、奥行き、高さは新機種の方が大きくなっています。
重さも200g重くなっていますが、こちらはさほど感じない程度の違いでした。
コードの長さは変わりません
パンケースの違い
2つ目の違いはパンの美味しさを左右する、パンケースと天面の違いです
こちらは旧機種SD-BM103のパンケースです。
こちらは新機種SD-MDX102のパンケース。
2011年の機種からは遠赤フッ素パンケースになり、パンケースが黒くなりました。
この遠赤フッ素パンケースになったことで熱の伝わりが早くなり、イーストの少ないパンでもうまく焼けるようになっています。
また、蓋裏側の熱反射によりパンの天面が効率よく焼ける「熱反射ミラー」も搭載されています。
捏ね方の違い
3つ目は捏ね方の違いです。
現在の機種には「インバーターモーター」が採用されています。
これによって練りの速度を巧みに変える「達人ねり」が実現。
作れるメニュー数も大幅に増えています。
パナソニックホームベーカリー機種の違い
ここで現在販売されているpanasonicホームベーカリーの機種の違いも比較します。
左の赤枠が私が購入したSD-MDX102。
それ以外に2021年現在3つの機種があります。
SD-MDX102 | SD-MT3 | SD-SB1 | SD-BMT2000 | |
---|---|---|---|---|
作れるパンのサイズ | ハーフ、1斤 | ハーフ、1斤 | 1斤 | 1.5、2斤 |
搭載メニュー数 | 41 | 39 | 20 | 40 |
インバーターモーター | ||||
遠赤フッ素パンケース | ||||
具材自動投入 | 手動 | |||
混ぜ方 | 普通、粗まぜ | 普通、粗まぜ | 普通 | 普通、粗まぜ |
その他 | メニューのバリエーション少ない | ご飯パン、あんこや餅付きコースあり | 60分パン、全粒粉パン、8分生地など。 |
SDMT3
SD-MDX102の下位機種です。
生地作りコースが1つしかありません。
インバーターモーターや遠赤フッ素パンケースは付属します
お値段もSD-MDX102に比べ少しだけ安め。
SD-SB1
食パンを焼く機能以外必要ない人にはこちら。
最安機種です。
インバーターモーターや遠赤フッ素パンケースはありません
具材自動投入機能がないのでレーズンなどを自分でパンケースの中に加える必要があります
メニュー数もかなり少なく、餅、麺も作れません。
SD-BMT2000
大きなパンを作りたい人向け。
1.5斤と2斤のパンを焼くためのホームベーカリーです。
SD-BMT2000はただ大きいだけではなくコースのラインナップも少し異なります。
もちもちパンドミやふっくらパンドミなどパンドミの種類が3種あります。
以下のコースはありません。
- 8分生地作りコース(ナンやクリスピーピザなど)
- 60分パン(短時間でパンを作りたい人向けのコース)
- 全粒粉パン
- ドライ天然酵母パン
- 甘酒
以上がざっくりとした比較になります。
早焼きコースで比較
さて、新旧機種比較に戻りますね。
新機種と旧機種では捏ね方もパンケースも違うので当然、、出来上がるパンも美味しいはず。
という期待を元に「早焼きコース」で食パンを焼き比べしました。
付属レシピの材料は全く同じですがコース時間が新機種の方が5分短くなっているのでより早く焼けるようになっています。
早焼きパンの材料
分量は付属レシピ本通りです。
私が使用したのはこちら。
- 国産小麦「春よ恋」
- 塩「南の極み」
- 砂糖「百花蜜」(蜂蜜)
- バター「Westgold」(グラスフェッドバター)
- 冷水(国産小麦の場合は10cc減らす)
- イースト「カメリア」
使用した材料をざざっと紹介しておきますね。
春よ恋
国産小麦の品種の1つ、パン作りに人気の「春よ恋」を使いました。
南の極み
安めの天日塩です。
カルディやイオンなどに売られており、購入しやすい点も気に入ってます。
Westgold
無塩のグラスフェッドバターです。
楽天お買い物マラソンなどで貯め買いして冷凍しています。
グラスフェッドバターとは牧草のみを食べた乳牛のミルクから作られるバター。少し独特なコクと風味があり、ミルク感が強いのが特徴。一度食べるとこのおいしさにはまりますよ。
一時期はダイエットに人気のバターコーヒー用のバターとして注目されましたね。
材料は何を使っても作れますが、私は以上の製品を愛用しています。
捏ね音の違い
詳しくは動画を見ていただけるとわかるのですが、新機種と旧機種では捏ね音が全く違いました。
新機種はかなり静かになっています。
これなら夜中のタイマーでも安心。
補足ですが、、、SD-MDX102を3年使ったところ最近はこね音がかなりうるさくなってきました。
2024年現在は夜中のタイマーでは作れません。うるさすぎます。。。長く使っていると音が大きくなるのかもしれません。
早焼きパン焼き比べ
それぞれ焼き上がりました。
結果は動画でもお伝えしていますが、、、
なんとほぼほぼ同じ!です。
でもほんのちょっと新機種の方が柔らかい、、、
ほんとにほんとにちょっとの違いなので「違う」というほどでもない程度のことです。
古い機種でも美味しく作れていることにびっくり!
パンドミについて
早焼きパンだけでは新機種の良さは伝わりません。
Panasonicが一番推しているのが「パンドミ」なんです。
ということで今度はパンドミを焼いてみました。
そもそもパンドミとは?
「パンの中身を楽しむパン」のことです。
クラスト(皮)を楽しむバケットなどに対し、クラム(中)を楽しむふんわりきめ細かい山食パンのこと。
パンドミに明確な定義はありません。
日本では単に「山食パン」という意味で使用されていることも多いようです。
そしてPanasonicのパンドミコースには特徴があり、それはイーストの量が少ないパンが作れるという点。通常の食パンコースよりもイースト量が半分になっているんです。
少ないイーストでもしっかり膨らませるのは遠赤フッ素パンケースと熱反射ミラーのおかげ。
つまり、新機種ならではのパンなんですよね(2011年のモデルから搭載)
そんなパンドミを焼いて違いを見てみました。
パンドミの材料
パンドミはSD-MDX102で作ります。SD-BM103(旧機種)でパンドミを焼くことはできません。
分量は付属レシピブックの通りです。
今回私が使用したのはこちら。
- 国産小麦「ゆめちからブレンド」
- 砂糖「ラ・ペルーシュ」
- 塩「南の極み」
- バター「Westgold」
- イースト「カメリア」
- 冷水(10cc減らす)
使用材料については下記をどうぞ。
バター、塩は早焼きパンと同じなのでそれ以外をご説明しますね。
ゆめちからブレンド
国産小麦の品種の1種、「ゆめちから」に他の小麦をブレンドしたものです。我が家で使用しているのは富澤商店のゆめちからブレンド。
ブレンドなので同じ「ゆめちからブレンド」という製品名でもメーカーによって配合が異なります。
実は今回、富澤商店のゆめちからブレンドに助けられたんです。
これまで春よ恋を使用してきたのですが、春よ恋ではパンドミが膨らまなかったんです。
イーストが少ないパンドミコースは国産小麦では作れないのかしら。。。
不安になって色々な国産小麦を試しましたが、その中でも富澤商店のゆめちからブレンドはパン生地を大きくふっくら膨らませてくれたんです。
大変助けられました。
ラ・ペルーシュ・カソナード
フランス産のブラウンシュガーです。バニラのような、キャラメルのような甘い香りが特徴的。
ホームベーカリーパンはこの砂糖じゃないと美味しくない!と思ってしまいます。
パンドミ焼成
ということで以上の材料を使い、新機種でパンドミを焼きます。
どうですか?この焼き上がりのサイズ!ふっくら、かなり大きく膨らみ天面にぶつかっていました。
このサイズ、嬉しいですね。
早焼きパンとパンドミを比べます
さてさて、このパンドミ、詳しくはぜひ動画を見ていただきたいのですがめっっっちゃくちゃ美味しかったんです!!
ほんと感動します。
早焼きパン(右)とは比べ物にならないくらいの美味しさです!
パンドミはまるでパン屋さんの(少しお高い)パン。
これだけでも新機種に買い替える価値あり!と私は感じました。
パンドミがうまく焼けない時
ちょっと脱線しますが、ここでパンドミの焼き方について。 イーストが少ないバンドコースは少しだけコツが必要なようです。
私も何度も失敗したのでいくつかコツをシェアします。
パンドミに蜂蜜は使えません
早焼きコースでは問題なく使えていた蜂蜜ですが、パンドミコースでは使えませんでした。
(レシピブックの分量そのままで作る場合に限ります)
こちらは砂糖の代わりに蜂蜜を使い、小麦は春よ恋を使用して作ったパンドミです。
ぺたんこで全く膨らみませんでした。
正直これはかなり悲しいです。。。
パンドミに合う国産小麦
同じ条件下で焼き比べてはいないのですが、ゆめちからブレンドだと大きく膨らみ、春よ恋だと小さくなる。
何度か焼いてみましたが、我が家では「春よ恋」自体がパンドミコースには不向きのようです。
下の写真はどちらもパンドミ。同じ材料です。
- 右:「春よ恋」と「砂糖」
- 左:「春よ恋」と「蜂蜜」
先程の「ゆめちからブレンド」で「砂糖」のパンドミと比べるとこんなに違いがあります。
全く同じ配合とは思えませんよね。
国産小麦でパンドミを焼く方法
国産小麦は海外産小麦に比べグルテン量が少ないので、大きく膨らませることができません。
そのため、パンドミコースでは蜂蜜よりも砂糖を使った方がうまくいきます。
使用する国産小麦ですが、これ以降も何度か焼きました。
その結果「ゆめちからブレンド」だけでなく「キタノカオリ」や「ミナミノカオリ」でも美味しくパンドミを作ることができました。
私の好みは一番はキタノカオリでした!
小麦の品種によって風味が全く異なるのでぜひお気に入りを見つけてみてください。
そのほかの注意点として以下の4つが挙げられます。
- 小麦粉は冷蔵庫でしっかりと冷やす
- 水は半日以上冷やしておく
- 水の量は分量から10cc減らす
- イーストの計量はしっかりと行う
以上の点を気をつけると膨らみやすいようです。
パンドミがうまく焼けない場合
上記を試してもなかなかうまくいかない時は以下を試してみてください。
- イーストは新鮮なものを使う
- 開封したイーストは冷凍保存して早めに使う
- どうしてもうまく焼けない場合はイーストと小麦粉のメーカーを変えてみる
- 小麦粉を海外産小麦に変える
- 部屋の湿度を調節する(室温は高すぎても低すぎても上手く作れません)
国産小麦でドライ天然酵母コースを焼く
ついでに、、、少し脱線しますが国産小麦でドライ天然酵母コースはうまく膨らむのか?
こちらも気になったので試してみました。
手前がドライ天然酵母コース。奥は春よ恋を加えて作ったパンドミです。
天然酵母コースに使用したのはとかちの酵母。北海道のさくらんぼ酵母です。小麦粉ははるゆたかを使用しました。
これまでは国産小麦に天然酵母を組み合わせると小さなパンになりがちでしたよね。
SD-MDX102では大きく膨らむことがわかりました。
これでとかち野酵母が消費できそうです。
ちなみにドライ天然酵母コースは、砂糖、バターが少なめなのでリーンな生地で記載されています。
付属レシピ本通りの配合だとパンドミに比べかなりあっさりとしたパンになりますよ。
今回、この2つの食パンは使用した小麦粉が違うので比較にはなりませんが、一応断面も見てみましょう。
小麦粉が違うので全く比較になっていませんが、左は「ゆめちからブレンド」と「春よ恋」のミックスでのパンドミ、右がはるゆたかのドライ天然酵母コースのパンです。
天然酵母パンの方が大きい!!!
このパンドミは先ほどパンドミに使えないとご説明した「春よ恋」が使われているんです。
使いたかった「ゆめちからブレンド」があと少しでなくなってしまったので春よ恋を追加したんですよね。そしたらこの有様です。。。いつもより少し小さめのパンドミになりました。
対してドライ天然酵母コースは加える酵母の量が多いので国産小麦を使用してもうまく行きやすいのかもしれません。
大きく膨らむと気持ちがいいですね。
余談ですが旧機種ではよくあった「ドライ天然酵母が捏ねあがりに残っている」とか、「焼き上がりの酵母臭が強い」とか、そういったことはこのSD-MDX102では感じられませんでした。
まとめ
今回は10年前のホームベーカリーと最新のホームベーカリーとの違いを比べました。
10年の進化は素晴らしいですね。
早焼きパンではそこまでの違いは感じませんでしたが、パンドミはかなりの美味しさです。
ホームベーカリーの進化を感じました。
買い替え検討中の方はぜひ購入されてみてはいかがでしょうか。
「買い替えてよかった」ときっと思っていただけるかと思います!
今回のざっくりまとめ。
- 本体サイズは新機種のが大きい
- 捏ね音が静かでびっくり
- メニュー数豊富
- パンドミがめちゃくちゃ美味しい
続きのホームベーカリー比較記事
>>Panasonicホームベーカリー新旧比較#2| レーズンぱん比べ