
こんにちは!みすずです。
夏休みの自由研究、どんなテーマにしようか迷っていませんか?

「家で簡単にできて、しかも面白い実験がいいな…」と思っている方にぴったりの内容をご紹介します。
今回ご紹介するのは、炭酸水でごはんを炊いたら本当においしくなるのか?というテーマで行った、うちの子が小6の時の自由研究です。
手軽に試せて味の違いを五感で感じる実験なので、子どもも大人も楽しめますよ。
この記事では、実際の炊き比べの手順や結果だけでなく、自由研究としてのまとめ方や考察のポイントまで紹介します!
炊き比べ実験の目的と経緯
「炭酸水でご飯を炊くとおいしくなる」という話は私が松坂屋名古屋店のアンバサダーをしていた時の研修でソーダストリームの方に伺ったお話。
本当にそうなのか?を子どもと一緒に確かめてみました。
水で炊いたごはんと、炭酸水で炊いたごはんを:
- 炊きたて
- 冷蔵保存後
- 冷凍保存→解凍後
この3パターンで食べ比べました。



冷蔵ご飯はジップロックコンテナに入れて冷蔵、冷凍ご飯はラップに包み、ジップロック袋に入れ冷凍しています。


炊き比べ実験の詳細
材料
- 米:1合
- 紫もち麦:大さじ3
- 水または炭酸水:通常の水加減+15cc(※もち麦分を考慮)
今回はstaub鍋で炊くので240cc(通常225cc+15cc)にしています。
- 雑穀の炊き比べもしたいので、白米のみではなく「紫もち麦」も加えています。
- 水はどちらも浄水器の水を使用。
- 炭酸水は無糖・無香料タイプを使ってください。



我が家の場合は、ソーダストリームを使って自家製炭酸水を作りました。
紫もち麦は「皮付きもち麦」
「もち麦」は白米の20倍もの食物繊維を含む人気の雑穀。
紫もち麦は、もち麦の外皮がついた状態のものです。



「皮付きもち麦」とも呼ばれます!
栄養価が高い反面、やや硬いので長めの浸水が必要とされます(我が家では冷蔵庫で一晩浸水させています)


紫もち麦はスーパーなどではあまり見かけないかと思います。私はAmazon、楽天などで購入しています。
実験方法
炊飯器ではなくstaub鍋で調理



我が家には炊飯器がなく、ご飯は鍋炊きしています。
実験に使用したのはstaub(ストウブ)鍋の「Wa-NABE」(S)です。







staub鍋で炊くご飯は美味しいですよね。
米ともち麦は洗ってから1時間浸水しています。
通常の水で炊いたごはん
浸水後、水を切って分量の水(今回は240cc)とともにstaub鍋で炊飯。炊きあがったら10分間蒸らします。


炭酸水で炊いたごはん
同様に240ccの炭酸水で炊飯。炊きあがり後、10分間蒸らします。


土鍋での炊飯も実験
研修で伺ったソーダストリームさんのお話で、『「土鍋 × 炭酸水」はまずくなる』と聞いていたんです。
果たしてこれは本当なのか。ついでに土鍋でも炭酸水ご飯を炊いて検証しました。
土鍋の場合は水分量を250ccに調整し、同様に炊いて10分蒸らしました。





土鍋炊きにはマスタークックの6合肉厚を使用しています。
食べ比べ結果
炊きたてごはんの比較


- 水で炊いたごはん:白米部分はいつものごはんの味。紫もち麦が硬く、食べにくい。浸水不足を感じる。
- 炭酸水ごはん:しっとり柔らか。白米の甘みも強く感じる。もち麦がちゃんと柔らかく炊け、もち麦と白米に一体感あり。美味しく食べられる。
- 土鍋×炭酸水ごはん:後味がイマイチで、砂糖がけご飯のような不快さ。べちゃっと柔らかすぎておいしくない。
水炊き


炭酸水炊き


土鍋炊き





炭酸水で炊くと硬い雑穀も柔らかになっていました!



でも「白米」だけで比べると炭酸水も普通の水も、そこまで大きな違いはないね。
炭酸水ご飯は雑穀と白米との一体感がとにかく素晴らしく、全体的に柔らかに溶けていてとても食べやすくておいしいです。
でも雑穀を加えなかった場合は、水ご飯と炭酸水ご飯の違いは炊きたてで比べた場合はほんの少しではないかと感じます。
土鍋と炭酸水の作用はどちらも同じ
土鍋は素材に気泡があり、炊飯中にお米に空気が加わってふっくらするのが特徴。
炭酸水も炭酸の気泡が同様の作用をするんです。
土鍋で炭酸水ご飯炊きが美味しくない理由は「鍋の気泡 × 炭酸水の気泡」が重なると逆効果になるからではないでしょうか。





土鍋ご飯には炭酸水は使わないほうが良さそう。
土鍋で炊く。ご飯はそのままでとてもおいしいので、炭酸水ではなくお水で炊くのが良いです。
冷蔵保存ごはんを翌日比較
ジップロックコンテナにそれぞれのご飯を詰め冷蔵庫で保存。翌日再加熱せず、冷蔵庫から出したご飯をそのまま食べ比べます。


- 水ごはん:硬め。
- 炭酸水ごはん:冷蔵しても柔らかさが保たれている。炊きたてより少し硬いが、比較的食べやすい。
- 土鍋×炭酸水:冷蔵してもべちゃっとしていて、食感も味も微妙。



炭酸水で炊いたご飯は、冷蔵した翌日も柔らか!



炊きたてよりも冷蔵後の方が炭酸水ご飯のメリットが感じられたよ。


炭酸水ご飯は冷やしても柔らかく食べられるのがメリットと言えそう。
冷凍保存ごはんを翌々日に比較


ご飯を少量ずつラップに包んで冷凍保存袋に入れ、冷凍。その後:
- 冷蔵庫で一晩自然解凍
- 電子レンジで再加熱
この2パターンで食べ比べ。


- 水ごはん:パラパラしており、硬め。
- 炭酸水ごはん:炊きたてや冷蔵に比べると硬くなったが、それでも水ごはんよりは柔らかい。
- 土鍋×炭酸水:べちゃっとしていて解凍しても食感が改善しない。
水ごはん、炭酸水ごはん、土鍋炭酸水ごはん、この3種に違いはあまり感じられない。



冷凍後に再加熱しない場合はあまりないかと思うので、冷凍保存する場合は炭酸水で炊くメリットはなさそうです。
硬い雑穀は炭酸水で炊くと柔らか
今回の実験では紫もち麦(皮付きもち麦)を使用しましたが、驚いたのは炭酸水で炊いたときの仕上がりです。





紫もち麦は通常一晩浸水させてますが、今回の実験での浸水時間は1時間です。
- 通常より浸水時間が短かったにもかかわらず、もち麦がしっとり柔らかく炊き上がった!
- 白米と雑穀に一体感があり、ぷちぷち感も程よく、とても食べやすい
雑穀ごはんでよくある「硬くて食べづらい」「子どもが嫌がる」といった悩みに、炭酸水炊きが新しい解決策になるかもしれません。
炭酸水に含まれる炭酸ガス(CO₂)は、水よりも食材にしみ込みやすく、繊維質の雑穀をやわらかく仕上げる効果があると考えられています。
結論とまとめ


- 炭酸水でごはんを炊くと、ふっくら&しっとり仕上がる!
- 炊きたて・冷蔵保存までなら、炭酸水の効果が実感できる。
- 冷凍保存には、炭酸水のメリットはあまり感じられなかった。
- 土鍋との相性はイマイチなので、避けた方が良さそう。
- 硬い雑穀が柔らかく炊けて驚き!浸水時間を短縮できる可能性あり。
炭酸水で炊くご飯が美味しくなると聞いて以降、我が家では炭酸水でご飯を炊く機会が多くなっていました。でも食べてみて「なんとなく柔らかくなっている」とは感じていたけど、実際に食べ比べをしてみたのは初めて。
比べてみて、やっぱり炭酸水ご飯が柔らかで美味しいことがわかりました。ただ「冷凍保存しても柔らかでおいしい」と思っていたけど、そこまでの違いはなかったのは残念。



残ったご飯を冷蔵保存する場合には、ぜひ炭酸水ご飯をお試しください。
自由研究としてのポイント
炭酸水ご飯の炊き比べはテーマがユニークで、家でも手軽に実験できる内容。
特別な材料は必要ないので取り組みやすいですよ。
自由研究のまとめ方アドバイス
うちの子は、iPadのKeynoteアプリを使って、写真付きで約20ページのスライドにまとめました。


- 工程の様子(浸水、炊飯、蒸らしなど)を写真で記録
- 炊きたて・冷蔵・冷凍の状態も写真で比較
- 実験前後の仮説・結果・考察をわかりやすく表現
- グラフや表を活用して、主観的な感想も視覚化
- まとめページでは「感じたこと」や「次に試したいこと」も記入
スライド作成に慣れていない場合は、ノートにまとめてももちろんOKです。



写真やイラスト、図解などを取り入れると見やすく、わかりやすくなります。
親子で一緒に楽しみながら取り組める自由研究として、ぜひおすすめしたい内容です。
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