
こんにちは!みすずです。
冬の寒い時期にレーズン酵母を育てるのは、気温の低さが大敵。うまく発酵せずに失敗してしまうことも少なくありません。
「なかなか泡が出てこない」「酸っぱいにおいが強すぎる」「数日たっても変化がない」…そんな経験をしたことはありませんか?
うさ子冬場は気温が低いのでうまく育たないことが起こりやすいんですよね。
そこで今回は、冬にレーズン酵母を仕込む際に気をつけたいポイントや、寒い時期ならではの注意点を詳しくまとめました。
さらに、ホットクックやヨーグルトメーカー、ホームベーカリーといった便利な家電を使った温度管理の工夫についてもご紹介しています。
これから寒い季節に自家製酵母パンづくりにチャレンジしたい方や、過去に冬の酵母作りでうまくいかなかった経験がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
25℃前後で育てよう
寒い時期は酵母の動きが鈍くなり、室温10〜15℃では発酵が進まないことも。
レーズン酵母を元気に育てるなら25℃前後を保つのが理想です。
冬場の作成スケジュールは以下のようになります。
冬のスケジュール
仕込み:消毒した瓶にレーズン、砂糖や蜂蜜、水を入れ蓋をして暖かいところに置く。
少し泡が出始める:1日1回は瓶を振って蓋を開ける。
完成:気温が低いと通常より日数がかかる。
置き場所の工夫 | ダンボールや発泡スチロール箱
気温が低い際の工夫を4つご紹介します。
- 発泡スチロール箱(100均やホームセンターで購入)
- 段ボール箱+湯たんぽやカイロ+断熱シート(あれば)
- オーブン庫内(電球の熱)や冷蔵庫の上など微温場所に置く
- 日中は直射日光の当たらない窓辺、夜はこたつの近くなど移動させる



温度計があれば活用しましょう。
家電を活用しよう|ヨーグルトメーカーやホームベーカリー
調理家電には低温発酵機能が備わっているものもあります。外気温に左右されずに最適な温度を長時間キープできるため、酵母の安定した培養が可能になります。
ヨーグルトメーカー
自家製レーズン酵母作りを目的としてヨーグルトメーカーを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 温度設定範囲: 最低設定温度が25℃以下であることを必ず確認しましょう。1℃単位で細かく設定できるモデルがより便利です。
- タイマー機能: 長時間の発酵にも対応できる、長い設定時間(48時間以上)のタイマーがあると安心です。
- 容器の容量と形状: レーズン酵母を起こす際には、ある程度の容量が必要です。広口で、熱湯消毒が可能なガラス製などの容器が付属しているか、手持ちの保存容器が使えるかを確認しましょう。
- 調理モードの多様性: ヨーグルトや甘酒だけでなく、塩麹、醤油麹、納豆、鶏ハムなど、様々な発酵食品や低温調理に対応しているモデルを選ぶと、活用の幅が広がります。
以下に代表的な機種をあげますね。
| 製品名 | 温度範囲 | タイマー | 容量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| TANICA YS‑02W | 25〜70 ℃ | 30分〜99時間 | 約1.2 L | 日本製、ガラス容器付属 |
| Vitantonio VYG‑30 | 25℃〜70℃ | 30分〜99時間 | 牛乳パックごとセット可能 | 天然酵母は96時間で完成 |
| Kuvings KGY‑81ASM | 20℃〜65℃ | 1〜99時間 | 約1〜2 L | 時短モードあり。チーズも作れる多機能タイプ |
| アイリスオーヤマ IYM-014 | 25℃〜65℃ | 1時間〜48時間 | 牛乳パックセット可能・専用容器付き | 2種類の自動メニューあり |
TANICAのヨーグルティアは国産メーカー。自家製の発酵食品を作る多くの人から長年愛されている定番モデルです。
ガラス製容器が付属するので酵母作りにも使いやすいモデルです。
ビタントニオはスタイリッシュなデザイン。専用容器の他に牛乳パックをそのまま入れて保温も可能なので、容器がない方には使いやすい機種。
クビンスは大容量2リットル。「時短モード」があり4時間でヨーグルトが作れます。
アイリスオーヤマは今回ご紹介した中で一番安価。(※価格は販売店やセール時期などで変動します)
酵母作りに必要な基本的な機能は押さえつつ、コストパフォーマンスが非常に高いのが特徴です。
自家製酵母をよく作るのであれば、ヨーグルトメーカーの購入も検討もおすすめです。
ホットクックの低温発酵機能(35℃)
シャープのホットクックは低温調理機能があり、35℃から設定できます。
レーズン酵母の容器をタオル等でくるみ、内鍋に入れて保温します。



温度が少し高めになるのでこまめに温度計でチェックしてください。
低温調理以外にも自動調理機能が豊富なので幅広いメニューに使用できます。温度が高めなのがネックですが、発酵調理しか使えないヨーグルトメーカーよりも用途の幅は広いです。
ホームベーカリーの「生種おこしコース」
ホームベーカリーの一部モデルでは、「生種おこしコース」が搭載されています。このコースは約30℃を保ってくれるのでレーズン酵母の温めにも使えます。
ヨーグルトメーカーは持ってなくても、ホームベーカリーならある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか
ただ、ホームベーカリーを使用する際の注意点は、中がかなり狭いこと。



大きな容器や重い容器は使いづらいので、プラスチック製容器を使う方が良いかもしれません。
酵母液の容器をそのままパンケースに入れホームベーカリーにセットするので、重いガラス瓶よりジップロックコンテナのようなプラ容器が向きます。
プラ容器を使用する場合は、熱湯消毒ができないので消毒液を使ってください。
レーズン酵母の発酵に使える代表的なキッチン家電紹介は以上です。



キチン家電を使用すれば、箱で温度管理するよりも圧倒的に楽!失敗しづらいです。
3. 水の温度に注意しよう
外気温が低いと水道水も冷たくなりますよね。
仕込みに使う水が冷たすぎると発酵のスタートが遅れます。
30℃程度のぬるま湯を使うのが理想ですが、40℃を超えると酵母が弱り、45℃以上では死滅する可能性があるので要注意です。



温度計があれば水温を確認してから使用しましょう。
冬場の発酵期間は長めに見積もる
レーズン酵母は通常5日程度で出来上がりますが、冬は7〜10日かかることも。
毎日瓶を軽く振って蓋を開け、酸素を与えて香りや泡立ちをチェックしながらじっくり待ちましょう。
甘酸っぱい香りやシュワシュワとした泡立ちが見えれば、酵母が元気に育っている証拠です。
- 全てのレーズンが浮き上がる
- 水に泡が立ち、液面に気泡が見える
- 甘酸っぱい香りがする
- 瓶を開けると「ポン」とガスが抜ける音がする
まとめ
今回は冬場のレーズン酵母作りのポイントをお伝えしました。



寒い時期の天然酵母育ては、温度管理と時間の余裕が成功のカギ!
失敗のリスクを大きく減らしたいならやはりヨーグルトメーカーの導入がおすすめです。
ぜひ冬の寒さを逆手に取って、じっくりと酵母を育ててみてください。
自家製天然酵母パンの味わいは格別ですよ!
レーズン酵母レシピ色々








