詰めて煮るだけ。寝てても出来上がるお野菜の旨味たっぷりルー不使用のチキンカレー。
電気鍋のライスポットで作る無水調理は体調が悪くても作れるお手軽メニューです。
2018-12-02/リライト2020-07-06
初めての中耳炎になりまして、弱っていたので「たっぷりのお野菜をクタクタ煮込んだものが食べたい」とずっと思ってまして…
体調が悪い時には「野菜を切って鍋に詰める」のも結構重労働なんですよね。
そこまでの体力が回復した一昨夜、ようやく作ることができました!
とても温まり美味しかったです。
*前置きがかなり長いのでレシピは目次から「材料」以降へ飛んでご覧ください
体調が悪い時こそ自炊
体調が悪いなら寝てなさいという声も聞こえてきそうですが、ちょっと体調が悪いくらいなら出前で済ませることもできます
でもしっかり体力付けて直さなきゃという時はやはり自炊が一番。
風邪症状が1週間続いてその後はじめての中耳炎になりました。
中耳炎とは鼻水が耳にいって鼓膜の裏で菌が溜まり突然耳が痛くなる病気です(小さい子がよくなるやつ)
「耳の痛み」は思っていた以上の激痛!
眠ることも出来ず、夜症状が出たためなんとか一晩耐え朝一番で耳鼻科に行きました。
詳しくはこちら
鼓膜の向こうに溜まる水を抜きます
「わー、こりゃ結構酷いね」
と先生。
中耳炎は薬で治す治療もあるのですが症状が酷かったので鼓膜を切開しました。
(麻酔はしますがこの作業も痛いです)
耳の痛みは起きてても痛いのですが寝転がるとより増すように感じます。
麻酔は10分ほど、耳に液を入れその間寝て待たないといけません。痛みの増す寝転んだ状態での10分が結構キツイんです。
切る作業は比較的一瞬。
ズボっと何かが耳の奥を貫通して中まで入ってきてそこでごそごそ、最後はブォーと吸い込み作業があり終了です。
切ることによって昨夜までの激痛はなくなりますがそれでもまだまだズキズキ。
痛みが続きますし熱も続きますし片耳聞こえなくなります(これが結構恐怖)
片耳聞こえないとこんなことがおきます
「片方から音が聞こえない」だけだと思ってましたが
- ふらつく(平衡感覚がなくなる)
- 少しの物音が聞こえる耳に突き刺さるように響く(ドアを閉める、トイレを流す等)
- 水の音がうるさい(お風呂も苦手に)
- 音のする方向がわからない(右の音も左からだと思う)
- 喋る声も小さくなる(通常ボリュームの声だと自分の耳に響く)
というような事が感じられるので自宅で過ごすにしても日常の色々な場面で結構影響があります。
鼓膜は通常4〜5日で回復
鼓膜を切ったら縫うのかな?
などと変な事を考えていたのですが、鼓膜を治す薬を飲むとか何か治療するという事はなく(そもそも小さいものですもんね)皮膚を引っ掻いたら自然に治るのと同じでほっとくと自然に回復します。
(「治ることもありますがそのまま聞こえなくなる場合も…」なんていう怖い書き方をしたサイトを見たのでめちゃくちゃビビってましたが通常は治るようです)
中耳炎自体の回復はもっとずっと長く、かなり根気よく治療を続けないといけない結構やっかいな病気になります。
注射器で水を抜きます
わたしの場合は5日経っても全く音が聞こえません。
聴力検査で看護師さんや先生が「あれ?おかしいなぁ…」などと言うのでかなり不安になってきます。
鼓膜が戻らないんだろうか…とヒヤヒヤしましたがどうやら鼓膜の回復が早すぎて「切ってすぐ回復」→「また鼓膜の裏に水が溜まる」という状況で聞こえなくなっていたようです。
ちゃんと鼓膜が戻っててよかった…!
次は耳に詰めてしばらく待つ簡単な麻酔をしたのち、注射器を刺して鼓膜の中の水を抜く作業をする事になりました。
「注射器で水を抜く」と簡単に言っても、腕の注射のように知らんぷりでは済まされません。耳なのでしっかり「ズボッ」という音もしますしごしょごしょしてる音もしますし
「今刺してますよー」
「お水を吸い込んでますよー」
をハッキリと体感できます。
これが結構不快で痛いのです。
痛い上に作業時間もそこそこ長いのです。
HUNTER×HUNTERの「ネフェルピトーに脳みそをいじくられるポックル」のあのシーンを思い浮かべながら…
なんとかズボッと抜けると途端に今までの詰まったぼやぼやしたモヤがなくなり音が(比較的)クリアーに!!
現在はこんな感じ
まだ「片耳だけ水の中」みたいな状態ではありますがようやく音が聞こえるようになりました。
ちなみに今の状況は
- 両耳で音は聞こえるけどまだ大きい音は苦手(聞こえる側の耳に突き刺さる感じ)
- 自分の声が右耳に反響して響く
- シーン…という音とボワボワいう音が常にしている
- プールに入って耳の穴に水が溜まったあの感じ
- (まだ聞こえが悪いからか)やっぱりふらつく
- たまに微熱が出る
と、相変わらずスッキリせず中耳炎結構シツコイです。
皆様もお気をつけください。
包丁とまな板が使えるようになった
片耳聞こえない時は苦手だった「包丁とまな板のトントンという突き刺さる音」もさほど苦にならなくなったためようやく念願の無水カレーを作りました!
早く元気になるには?を考えるといろんなものをクタクタ煮込んだ温かい汁物が食べたくなります。
前日まではネットスーパーにある冷凍煮物用野菜などを使ってなんとか調理してましたが
これは豚汁↓
カット野菜だとどうもお野菜の元気がない…
その前の「もっと熱があり自炊が全く無理」な時は出前。
その中でも「レンチンではなくちゃんと作ってくれるお店」で「お野菜を煮たもの」が食べられそうなものを選んでいました。
でもお店の味は万人ウケするよう濃いめになっているし、自炊の優しさに比べると雲泥の差なんですよね。
これは近所のタイカフェのマッサマンカレー ↓普段なら美味しいのですが病人には少し刺激が強すぎます…。
体調不良にはライスポット
無水調理はstaub鍋やバーミキュラ、その他無水鍋なんでも作れます。
ですが今回とても助かったのがライスポット。
バーミキュラのライスポットの優れた点は「電気鍋なので火のそばにいなくてもいい」というところ。
これは炊飯器調理でも同じですね。
コンロにかけたstaubをほったらかして寝るわけにはいきませんがライスポットなら切って詰めたらタイマーかけてあとはほったらかし。
にんにく、生姜でポカポカ、お野菜たっぷり。
お陰で簡単に美味しい食事ができました。
(ライスポットありがとう!!)
ライスポットの使い方まとめ↓もどうぞ
というわけで前置き長くなりましたがいつもの無水カレーのキャベツ入り版をご紹介します。
我が家の無水カレーはルー不使用。なので優しい味に仕上がります。
風邪など体調不良の時にも是非!
こちらもどうぞ
カレー粉は自作しています。辛味なしなので病気の時にも低刺激。
こちらはスパイス7種↓最近お気に入りの配合です。
材料(2人分)
鶏もも肉 2枚
塩(鶏肉用) 小1/4
玉ねぎ 2個
にんにく 3片
生姜 親指大
人参 1本
サワーキャベツ 1/4個
トマト 大2個
シナモンスティック 1本
クローブ 5〜6粒
ローリエ 1枚
自家製カレー粉or市販品 大3.5
塩 小1
*お野菜は他にセロリ、ピーマン、南瓜、ジャガイモ、カブ、白菜などなんでもOK
*玉ねぎとトマトは必ず入れてください。
シナモンは冷え症に
甘い香りを付けるシナモンは薬膳では冷え症の人におすすめの食材。
冷えからくる腰痛や月経痛などを和らげ胃腸を温め消化機能を高めると言われています。
クローブはお肉の臭み消し。ほんのり甘い香りもあります。
ただ単体で使いすぎると香りがキツイため似た香りのものと合わせてクセを和らげてあげます(そのためにシナモンとクローブを合わせて使っています)
作り方
刻んで詰めて煮るだけ!玉ねぎやトマト、にんにくは細かめがいいですがそれもしんどかったらざく切りでもなんでも大丈夫です。
具材を詰めます
一番下に玉ねぎを入れます。その上ににんにく、生姜を詰めます。
サワーキャベツはざく切り、人参はサイコロ状に切ります。
玉ねぎの上に詰めます。
お野菜の最後はトマト。皮は剥かなくてもいいので(気になる方は湯むきしてください)角切りして詰めます。
鶏もも肉は塩を振り→ペーパー+ラップに包んで→室温に1〜2時間置いたものを使用。
食べやすく切り皮目下で並べます。
あればスパイスを。シナモン、ローリエ、クローブを詰めていますがクミン、鷹の爪、八角、カルダモンなどお好みのものでどうぞ。
加熱します
無水鍋の場合はごく弱火にかけ50〜60分。
ライスポットの場合は「弱火」で50〜60分煮込みます。
50分表示になっていますがこの後10分足して60分煮込んでいます。
カレー粉を加えます
蓋を開けます。
お野菜の水分がたっぷりと出ています。
カレー粉、塩を加えてしばらく煮込みます。
(たまに底から混ぜつつ煮込むのがベストですが、再び蓋をしてごく弱火にし10分ほどほったらかしにしておいてもOK)
出来上がり
表面に脂が浮いてきて少し表情が変わったら完成。味を見て足りなければ塩、カレー粉を足します。
クックパッドはこちら
つくれぽ頂けると嬉しいです!