こんにちは!みすずです。
腱鞘炎になって9ヶ月が経ちました。
今回は、良くなってきたご報告と手外科で受けた治療内容、家でのケアについて簡単にまとめますね。
右手親指の腱鞘炎、通称「バネ指」と呼ばれるものです。
バネ指とは指が伸びず無理に伸ばそうとするとカクンっとなってバネのように伸びる腱鞘炎です。
ですが私の場合は一切伸ばすことができませんでした。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎とは、曲げ伸ばしをする際にスムーズに動く腱鞘の部分が詰まって、動きが悪くなる状態。
腱鞘炎になる原因は様々でしょうが基本的には「使い過ぎ」でなるようです。
私の場合の原因
私の場合は、ブログの引っ越し作業が原因でした。
2023年8月に2つのブログをはてなブログからWordPressへ移行。記事数が多いので、引っ越し作業の前後で2ヶ月ほど朝から晩まで作業しっぱなしが続きました。
とにかく今は1つでも作業を進めなければと焦っていました。
作業の際は主にタッチペンを使用していたので、最初に現れた腱鞘炎の症状はタッチペンが当たる指先部分のしびれ。
痺れが生じて3日ほど経って腱鞘炎になりました。
腱鞘炎の症状
私の場合でお話しすると、初めは右腕全体の激しい痛み。腕が全く動かせなくなりました。
動かさないようにして1日寝て過ごしたら、翌日には腕は良くなります。
ですが右手親指だけは良くならず、動かせないままでした。
指の付け根あたりから親指全体が動かせなく、痺れて感覚もぼやっとしています。
腱鞘炎の病院について
整形外科を受診
翌日、まずはオーソドックスに近所の整形外科を受診。レントゲンを撮り「入力作業のしすぎなら腱鞘炎だね」と診断され、注射を打つと早く治ると勧められます。
ここで打っていると結果は何か変わったのかもしれません。。。
実は私はこの病院は過去3度しか受診したことがなく、そのどれもが微妙な診察だった記憶があって、、、これはこの病院が悪いということではなく、私と先生との相性的なことかもしれません。
信用できずにいる病院で注射を打たれるのが怖かったのでここではやめてしまったんです。
それとですね、腱鞘炎の注射はめっちゃ痛いと先生に伺い尻込みした、という理由もあります。。。
で、飲み薬と塗り薬での治療にさせていただきました。
この後で知ったのですが知人がバネ指でこの病院を受診、短期間に3回注射を打っても治らず手外科を紹介され、伺った手外科で1回の注射で治った、とのこと。しかも手外科の先生に「普通は短期間で何度も同じところに注射は打たないんだよ。筋を痛めるからね」と驚かれたそう。
これを聞いてこの整形外科では注射は絶対やめておこう、と決意(この判断が良かったのか、それとも悪かったのかはわかりません)
当時の過ごし方
さて整形外科では過ごし方について何のお話もなかったので、私はネット情報から「あまり動かさない方がいいって聞いたんですけど。。」と先生に質問。
「そうでもないんだよね」と先生。
「たまに曲げる」「1日1回ね」「そうしないと指を曲げられなくなるから」
そう言われ私は「曲げなければ!!」と思いながら帰宅しました。
ここでは「次回いつ来て」と言う話や「治療に何日かかる」と言う話がなかったので、私はすぐ治るものだと思って気楽に構えていたんです。
はじめの頃は、とにかく曲げて過ごし(痛すぎて、曲げるのも伸ばすのも無理だったので、無理矢理曲げて他の指で固定していました)
どうもこれがいけなかったようです。。。
痛みが引いてからはすっかり指が伸びなくなっていましたが、初めての腱鞘炎だったので良く分からず、まあこんなもんなんだろうと思い特に気にしてませんでした。
この当時はYouTube等で腱鞘炎のテーピングのやり方動画を多く拝見し、それを真似てテーピングをして動かさないようにして過ごしています。
2ヶ月近く経ち痛みはなくなりましたが、指が腫れて赤くなり、かなりむくんでおり、また親指付け根の検証の部分が膨らんで硬くなっていました。
初めの受診から2ヶ月経って再度整形外科を受診。このときには前途した知人の話もあり、手外科への紹介状をお願いするつもりで伺いました。
先生は「順調に回復してますね」「問題ありません」とニッコリされて私はとても安心します。
私は腱鞘炎の事はよく知らないので、膨らんで硬くなった部分も、指が伸びないのもこれが普通なんだと思いました。
「指のむくみは腱鞘炎とは関係ない」とも言われました。(爪からばい菌が入ったのでは?とのお話でした)
手外科への紹介状をお願いしますが、この時も「順調だからわざわざ行かなくてもいいとは思うよ」と仰られたんです。
「ということはもっとひどい状態の人が行く病院なのかな」
「私みたいな軽い症状で行ってはいけないのかしら、、、」
帰宅してからも、もらった紹介状をどうしようかと悩みましたが、手外科がどんなところなのかの好奇心もあり、とりあえず手外科に電話。
予約なしでも早くいけば診てもらえるとのことだったので翌朝伺ってみます。
手外科を受診
手外科で受付をし、診察を待つ間も「私みたいな軽い症状で行ってはいけないのかしら、、、」との前日からの不安が収まらずドキドキ。
でも診察室に入るとこの不安は無用だったとわかります。
先生に手を見せると驚かれ、
「何日動かしてないの?」「え?2ヶ月も?」「2ヶ月かー、、、、、」
「これはもしかしたら元通りには治らないかもしれない」
とのことで私もとても驚きます。
整形外科で撮影したレントゲン写真も持っていきましたが「もう一度撮ってみよう」とのことで何枚か指の角度や向きを変えながら撮影。
結果骨に異常はなかったので「無理やり伸ばす」という治療方法になりました。
これがめちゃくちゃ痛いんです!!!
固まった部分をメキメキめきと剥がすようなイメージ。
先生に伸ばされた時はブチブチっと音がしました。
よっぽど凝り固まっていた模様。
また、指のむくみですが整形外科では「腱鞘炎と関係ない」と言われましたがこれが腱鞘炎の症状のようです。
「爪にばい菌」ではないとのこと。
そして指の付け根のぽっこり膨らんだ硬いものも同様に、腱鞘炎の症状のようです。トンネルが通りにくくなって詰まっているその塊がこれなんだそうです。
手外科では先生が私の手全体をくまなく触って調べてくださり、安心感がありました。
ここで始めに伺った整形外科を思い出しますが、先生は私の手にはほとんど触らなかったですし、私も腱鞘の膨らんだ硬い部分が何なのか、とか指が伸びなくなったとか、そういう話はお伝えし忘れていました。
私の頭はそれよりも「手外科への紹介状書いてください」をどのようにスムーズにお願いするかばかり考えていたんです。
また手外科では分度器で指の曲がる角度や反る角度など毎回計測してくださいますが、整形外科ではそのような診察はなく目で見るだけ。
それで「順調に回復してる」と言われたことにも少し(少しですよ)違和感を感じてしまいました。
この辺りが「通う病院を決める」際のポイントなのかもしれません。
腱鞘炎の治療
腱鞘炎の治療には、湿布や塗り薬、注射や手術などがあります。
私の場合は湿布と塗り薬、そして注射を1回、後は週1回のリハビリに通いました。
診察は月1回、どちらも完全予約制です。
腱鞘炎の一番の治療は「動かさないこと」。
腱鞘炎の原因が「使いすぎ」なので使わないようにすることが大切なんです。
でも動かさないと固まってしまう。
私の症状がこれでした。
そのためリハビリに通い、固まった指が動くようほぐしてもらいました。
当時の症状
指の曲げ伸ばしはもちろんできませんが、それ以外ですと手を開いて力を入れる動きが特にできなかったです。
何かを持ったり、掴んだり、握ったり、といった作業です。
そのため、日常生活の大部分で不便が生じますが、なるべく左手で行うことでクリアしてきました。
リハビリの内容
ここで私が受けたリハビリの内容をお伝えします。
- お湯マッサージ
- ハンドマッサージ
- 超音波
- 運動
リハビリは毎回1時間程度です。
お湯マッサージは40度の泡風呂に右手を10分間浸します。この時根元から指を曲げたり、伸ばしたり、と動かしつつ行います。
ここでのポイントは動かせる範囲で動かすのではなく、可動域を広げるイメージでしっかりと動かしていくこと。
ハンドマッサージは主にスポンジをあて、指の腹側や第一関節を両側からほぐしたり、手のひらの親指付け根に近いあたりをほぐしたり、腕の内側(指を動かすと動くあたり)もほぐします。
超音波も主にハンドマッサージと同じように指の腹側や裏側にあて細かな振動で指をほぐします。
運動は「エコパテ」というシリコンを使って、2本の指でつまんだり、両手でつかんで左右に引っ張ったり、麺棒を使って押しつぶしたり、などを各1分ずつ行います。さらにリハビリ用のネットに手を広げて入れ、ぎゅっと掴む運動や、小さなピンを穴にさす細かな運動も行いました。
自宅でのケア
リハビリは週一回なので、家でも同じことも行っています。
保温ができる足湯を使用し10分間浸し、指の曲げ伸ばしを行います。
折りたためるので洗濯機の横に収納でき、重宝しています!
これはもともと所持していたフットパスをしばらく使用していましたが、壊れたので同じものを新しく買い替えました。
マッサージは、病院からもらってきたスポンジを使用し同様に行っています。また、電動歯ブラシの歯ブラシ部分を外した状態で指に当て、細かな振動でほぐしています。
電動歯ブラシは病院でも月1回使用していたのでそれを真似て使っています。
「月1回」というのは、月1回だけ別の大学病院から先生(理学療法士さんなのかもしれません)がいらっしゃっていたから。リハビリを代わりに診てくださったその先生が使用されていたんです。
腱鞘炎の装具について
私の場合は指が伸ばせなかったので、伸ばした状態で固定する装具をリハビリでいくつか作っていただきました。主に、お湯につけると柔らかくなる素材を使用して指にあて作成しています。
また、マレットという装具も購入しています。
マレットは保険が効くので加入健保へ申請し、後から振り込みしていただいてます。
最後に
ということで、発症から9ヶ月が経ち、リハビリ通院も終わり、ようやくゆっくり時間が取れるようになりました。
まだ完全ではないですが、、でもだいぶ動かせるようになっています!
皆様も、指や腕、手首など使い過ぎには充分ご注意くださいね。
また腱鞘炎の治療は早めが肝心なようです。
「最初の1ヶ月が大切!」こう言った言葉を何度も聞いてきました。
なので何かおかしい症状が出た時は、皆様も早めの受診を心がけるのが良いと私は思います。
今回は以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。