こんにちは!みすずです。
今回は、中部地方の雛菓子「おこしもの」を自宅で簡単に作る方法をご紹介します。
甘くないあっさりした風味でもっちりとお餅のような食感です。
お雛様にちなんだ木型を使用して作るのが一般的です。
今回は作りやすいようにお弁当のご飯の抜き型を使用して作ります!
おこしものの由来と歴史
おこしものは私の生まれ育った名古屋で定番の雛菓子。
ですが、他の地域の方にはあまり馴染みがないかもしれません。
ここでざっとご説明しておきます。
不要な方は上の目次からレシピに飛んでくださいね
おこしものとは
おこしものとは愛知県で桃の節句に備えられる雛菓子、和菓子の一種です
作り方はとってもシンプル。
米粉を熱湯で練り、型につめて蒸して作ります
もっちりとしたお餅のような、団子のような食感です。
発症は愛知県の安城市から刈谷市など、旧東海道沿いの地域で作られることが多かったようですが、現在は愛知県のみならず、岐阜、三重など中部地方全体で食べられるようです
おこしものの由来
ひな祭りに欠かせないおこしものの由来には諸説あります
代表的なものは生地を専用の木型に押し込めて作る押しもの(おしもの)から呼ばれるようになったと言う説や、型から起こし外すことから「おこしもん」と呼ばれたという説など。
ちなみに元々の起こしものは「しいな」と呼ばれるくず米を利用して農家で作られていたようです
おこしものの種類
おこしものは米粉と熱湯、そして食紅で作ります
ちなみに今回は米粉より栄養価の高い玄米粉を使って作っていますが、おこしものの味のバリエーションはその程度。
使用する型には様々な形があります
鯛や扇子、お雛様の形などが一般的。
木型は高額なので今回のレシピではおにぎりの抜き型を使用します。
クッキーの抜き型などでも作れますよ
作るより食べてみたい!という方は市販品をお試しください
おこしものはひな祭りが近くなると愛知県内のスーパーや和菓子屋さんにて買うことができます
おこしものの美味しい食べ方
さて、先ほどもお伝えしたように、おこしものに味はついていません。
これはお米の風味を生かすため。
そのため、おこしものはそのまま食べるというより何かをつけて食べるのが定番です
出来立てに砂糖醤油やきなこを、また、冷めると硬くなるのでトースターで焼いてから砂糖醤油でいただきます
私もこどもの頃はトースターで焼いて砂糖醤油を付けて食べるのが好きでした。
おこしものの保存方法
米粉を蒸して作るおこしものは冷めるととっても硬くなります。
常温で保存し、1〜2日で食べましょう
どうしても余ってしまった場合は冷蔵ではなく冷凍保存がおすすめです。
1つずつラップに包み、冷凍庫で2〜3週間ほど保存可能。
ではここから玄米粉を使用したおこしものの作り方をご紹介しますね。
〈材料〉2個分
玄米粉 150g
熱湯 75~100cc
食紅 (赤、緑、黄) 各少々
材料アレンジ
作り方
生地を捏ねます
固ければお湯を足し、ゆるければ粉を追加します。
ひとまとまりになったらしっかり捏ねます。
色を付けます
それぞれ色粉と米粉生地を捏ね混ぜ、色の生地を3つ作ります。
型に詰めます
色粉の上から白い生地を詰めます
蒸します
使用鍋について
電子レンジで加熱する場合
出来上がり
お雛様にお供えしたり、おやつに食べたりして楽しんでください